アルティメット
エキサイティングファイターズ
外伝6
〜覆面の警護者〜
     アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝6 〜覆面の警護者〜
    〜第1部・第13話 決着の時1〜
    俺達が独立した警護者集団という事を周りは理解しだしてくれた。発端はアメリカはハワイ
   への奇襲事変だ。最低限の兵力だったが、即座に加勢に向かって事無きを得た。誰も死者が
   出なかったのが奇跡的である。

    それが発端となり、警護者集団の見直しがされていく。先の世界中への無差別攻撃は軍服
   連中が独断で行っている事も知ったようである。

    そもそも警護者集団は依頼が入って、初めて動き出すのが通例である。身勝手な無差別攻撃
   など絶対に在り得ない。警護者を知る面々はその事を理解していたようなのだが、周りの波に
   流された感じだったようでもある。

    今となっては軍服連中と特殊部隊が完全悪という事に至っている。明らかにテロ紛いな行動
   を起こしているのだ、そう思わざろう得ないだろう。しかし手負いの獣ほど怖ろしいものも
   ない。連中がどんな行動に出るか、ここに掛かってくる。

    早く連中との対決を終わらせ、喫茶店で普通の生活をしたいものだ・・・。



    パール・ハーバーへの奇襲を最小限で抑えた事により、一瞬にして俺達の見方が変わった。
   世界共通の敵は軍服連中なのは明白であり、一時的な私利私欲に目が眩んだ形の悪行である。
   それが解ければ団結が誕生するのは言うまでもない。

    そして確実に分かるのは、軍服連中はまたもや損な行動を取った訳だ。下手な行動に出た
   事により、逆にこちらの結束力を強めてしまったのだから。実に大損である。

ミスターT「連中は損な行動ばかり取るわな・・・。」
ミツキ「あのおバカさんを見たわぅよね? 激情に駆られて即座に行動に出る。あれじゃあ絶対に
    成し得る事も成し得ないわぅよ。」
    今度は小型豪華客船の甲板から釣りを満喫するミツキ。俺は傍らで獲物の調整をしている。
   近場にはアメリカ海軍の原子力潜水艦の潜望鏡が見え隠れしているが、前とは全く異なる展開
   に至っている。つまり今現在は共闘状態だ。その矛先は何時現れるか分からない軍服連中に
   目を光らせていた。
ミツキ「見るわぅ! この金剛鮫軍団を!」
ミスターT「あー・・まあねぇ・・・。」
ミツキ「私利私欲が解かれれば、後は結束による団結力でブイブイ言わせてやるわぅ!」
ミスターT「ミツキ・スタイル何のそのだな。」
   俺達の行動は後々評価されていく。そう思いつつ、己の生き様を刻み続けてきた。その結果が
   今である。正に反転攻勢の時は来た、だ。

ミスターT「お前さんと一緒に戦える事を、俺は一生涯の誇りとするよ。」
ミツキ「フフッ、ありがとです。ですがまだまだ先は長い。今の流れはまだ氷山の一角ですから。
    今後も持ちつ持たれつ投げ飛ばすの気概でいきますよ。」
ミスターT「そうだな。」
    偉大な師匠に巡り逢えて幸せである。シルフィア・ナツミA・ミツキ、この3女傑は最強の
   師匠そのものだ。そして周りの面々と共に、持ちつ持たれつ投げ飛ばすの気概で突き進む。
   俺が俺で在り続けられる何よりの証である。本当に幸運だわ。


シルフィア(和気藹々な所、大変申し訳ないんだけど。おいでなさったようよ。)
ミツキ(ぬっ?! 雲行きが怪しくなってるわぅ?)
ナツミA(多分、総力かしらね。)
    釣りを中断して周りを見渡す。ミツキが気付いた先を見つめると、物凄い数の艦船が出現。
   しかも忽然と、である。同時に潜水していたアメリカ海軍潜水艦部隊が浮上を開始。向こうも
   レーダーに捉えたようである。甲板の長距離ミサイルのハッチが展開していく様は、先程の
   ハワイの借りを返すような姿である。

ミュセナ(皆様には攻撃をギリギリまで控えて貰うようにお伝えしました。先ずは相手側が有人か
     無人かを調査してからで。)
ミスターT(十中八九は無人だと思うけど、念には念を入れないとね。人殺しはご法度だわ。)
    小型豪華客船に隣接待機していたレプリカ大和とレプリカ伊400が動き出す。十八番の
   兵装が展開しだし、潜水艦部隊と連携を取り出していた。
ミスターT(他の国への攻撃はどうだ?)
シルフィア(現状は全くないわね。確実に私達を潰して、オーバーテクノロジーを手に入れる算段と
      取れるでしょうから。)
ミスターT(ならば、ここを最終決戦の場にしてやるかね。)
ミツキ(頭の出所が分からないのが痛いわぅよ。膿を出し切ったり、根っこを切らないと永遠と進軍
    してくるわぅし。)
ミュセナ(そこはお任せを。母船や大母船の超広範囲高密度生体レーダーで探索を行います。これは
     プライバシーの問題で行いませんでしたが、膿を出し切るための苦肉の策ですから。)
ミツキ(おういえい! やったれやったれわぅー!)
   獲物のダブルトリガーを持ち臨戦状態のミツキが叫ぶ。外見は仁王立ちしているだけだが、
   念話では大きく叫んでいる形だ。

    ちなみに潜水艦部隊をレプリカ大和とレプリカ伊400のバリア圏内に入るように指令。
   これにより空中・海中からの攻撃は全て無効化できる。後は一方的に攻撃を仕掛けるだけだ。

    既に上空ではハリアーU郡が睨みを効かせている。流石にラプター郡を出すのは危ないと
   判断したようで、潜水艦部隊の派遣に留まったようだ。それでも先日の対応から比べれば、
   今は物凄く有難い。



    一触即発の最中、空中にあの未確認飛行物体が出現した。しかも複数である。軍服連中の
   最後の切り札も投じて来た所を見ると、ここで決着させるつもりなのだろう。

    というか、あのチラ付かせている武装は・・・。

軍服男2「無駄な抵抗は止め投降せよ! 応じない場合は第3の火が世界を焼き尽くす事になる!」
ミスターT「はぁ・・・予想した通りの手で来た訳だ。」
    見事と言うか何と言うか・・・。まあ連中が使うであろうと踏んでいたため、俺達や世界
   各国は大して驚かないではいる。

    人類は3つの火を手に入れるに至った。1つ目が原始時代の火だ。その火は成し得なかった
   ものを成し得るまでに至る。2つ目が電気の火だ。1つ目の火よりも強力で、更に成し得な
   かったものまで成し得た。

    そして3つ目の火、核である。宇宙には核物質がゴロゴロしているそうだが、それを人為的
   に扱いだしたのが人類である。特に日本は史上初の核攻撃を受けている。しかも2回だ。その
   圧倒的な力は人類を屈服させるのと同時に、破滅への道を開くパンドラの箱となっていた。

    第2次大戦以降、1回も核弾頭郡の兵器は使われていない。その後の結末が悲惨極まりない
   事を知っているからだ。それをも辞さず軍服連中は踏み切った、完全に地球人や地球に住む
   生命体総意への宣戦布告である。

    が、それで屈すると思っているのかね・・・。切り札は頭上にあるというのにな。


    衛星軌道上から複数のレーザーが未確認飛行物体に照射される。詳しい理由は分からないの
   だが、その閃光は電子機器類や既存兵器郡を全て無力化するものらしい。ギガンテス一族や
   ドラゴンハート一族が持つテクノロジーの1つと言える。

    相手がギラ付いた殺気で挑発を掛けるなら、そのチラ付かせる兵器郡を無力化させて交渉の
   場へと持ち込む。大宇宙の流浪の旅路で勝ち超えてきた、1つの無血革命とも言えるか。

ミュセナ「ホンッとバカだねぇ、アンタ達。その手の核兵器の脅威は、大宇宙を旅して来て何度も
     遭遇してきた。対話の道にと進ませるために、アタイ達は電子機器や既存兵器をも無力化
     させる術を持っている。地球では最強最悪の核兵器だろうが、アタイ達の前では全く以て
     意味をなさないさな!」
軍服男2「ぐぐぐっ・・・何度となく邪魔を・・・。」
ミツキ「ぬっ、敵兵力は全て無人わぅね! 皆の衆! 心置きなく大反転攻勢に打って出るわぅ!」
    未確認飛行物体へのレーザー照射と同時に、指定範囲内の全敵郡の生体反応の調査も完了
   させる荒業も見せるミュセナ。サーチ結果をリーダー格のミツキに伝えるように頼んでおいた
   ため、その合図を彼女の口から一同に叫んだ。

    既に敵艦隊や敵航空兵力に的を付けていたため、ミツキの合図と共に一斉攻撃を開始する。
   レプリカ大和の主砲・副砲・各種武装郡、レプリカ伊400の長距離ミサイル・各砲門郡。
   そして近場で共闘のアメリカ海軍潜水艦部隊の長距離ミサイル郡と。

    それは凄まじい攻撃となった。どれもがほぼ一撃必殺を帯びているため、それらは遠方に
   点在する無人兵器郡を一撃の元に破壊していった。上空待機中のハリアーU郡も展開し、各種
   武装で攻撃を開始していった。極め付けは新規搭載のレールガンだろう。

    敵イージス艦や敵航空兵器も反撃を開始するが、全てレプリカ大和とレプリカ伊400を
   中心に展開するバリアの前には無駄な足掻きだった。

ミツキ「見るわぅ! これが地球人とスペースノイドの実力わぅよ!」
ミスターT「圧倒的とは正にこの事だな。さて・・・命を雑に扱うカスさんよ、ここは後ろの甲板で
      直接対決といこうじゃないか。」
軍服男2「・・・そんなに死にたいようだな・・・。」
ミスターT「その言葉、ソックリ返すよカスさんや。」
ミツキ「カスサンわぅ?! カスタムサウンドトラックの略わぅか?!」
ミスターT「あー・・まあ、何とも。」
    即座にミツキの茶化しが展開する。それにそこらじゅうにいる味方の笑い声が通信によって
   聞こえてきた。この余裕がなければ勝てるものも勝てないわな。そしてこの茶化しは1つの
   相手の見極めも兼ねている。

    当然の如く、激昂する軍服男が攻撃をする。スナイパーライフルか何かで狙撃したのか、
   その弾丸がミツキに肉薄したのだ。が、緊急事の判断で自動展開する人口腕部。彼女の背中
   から飛び出し、迫り来る致死の威力を持つ弾丸を掴んで止めたのだ。

ミツキ「・・・甘い、甘いわぅ! 来るだろうと思っていたら、案の定の流れわぅね!」
軍服男2「ぐぐぐっ・・・。」
ミスターT「あと1つ付け加えるのなら、彼女は態と自分の目の前のバリアを解いていた事をお忘れ
      なく。本来ならそんな銃弾などバリアに阻まれ無効化するわ。それを実力で止められる
      事を見せ付けた形だわな。」
    非常に危険だったが、全てを見越した作戦だった。ミツキの周りだけバリアを解き、軍服男
   の攻撃が向けられるように態と仕向けたのだ。人口腕部の超絶的な反応速度を考えれば、弾丸
   をも義手素手で止められる。まあ一歩間違えば致死に至る可能性もあったのだが、それを強引
   に捻じ曲げたのは彼女の実力もあったからこそだろう。
ミツキ「・・・これでもまだシラを切るつもりか阿呆! お前等ができる事は無条件降伏か、この場
    に降りて直接対決するしかないんだよ! とっとと降りて来やがれ!」
ミスターT「あ〜あ・・・知らないぞ、彼女を本気にさせやがって・・・。」
   ミツキの激昂に態と乗る仕草を見せた。それにニヤリと笑みを浮かべる彼女。多分だが、全て
   の手段が塞がれた軍服連中。もはやこの2つの条件を呑むしかない。降伏はプライドが絶対に
   許さないだろうから、残るは直接対決だけになる。

    一応の精神的な揺さ振りとして、ミツキの激昂を聞いたら動くように伝えてある。それは
   レプリカ大和の第2主砲の中央砲門、これを未確認飛行物体に向けるようにと。以前ルビナが
   啖呵を切ったあの時と同じ様に、正に手によるクタバレそのものの合図だ。

    暫くすると、小型飛行物体が分離。それが小型豪華客船の甲板へと向かってくる。それを
   見た俺とミツキは、船首から船尾甲板へと向かった。


    現地に到着頃には、小型飛行物体が着陸している。そこから軍服男が複数出てきた。その中
   で目立つのは、ハワイの砂浜で現れた2人だ。簡単に激昂する軍服男の表情は、もはや人間
   ではないような怒りの表情を顕にしている。血管が切れて倒れなければいいが・・・。

    ちなみに直接対決と踏んで、その流れに至った場合は増援が来る流れだった。船尾からは
   ハリアーUが浮き上がるように現れ、その上部にはナツミA・シルフィア・3姉妹・ルビナ・
   エリシェが乗っている。ちなみに機体を操縦しているのはビアリナである。

    彼女達も甲板へと降り、俺達の周りに展開する。一応手持ちの兵装はあるが、この流れだと
   使わないかも知れない。

ミスターT「やっと決着が着けるか。こちらは散々振り回されて参っていたが、結果的に前よりも
      団結力が強まった訳だが。損な行動をしまくる様には、ある意味感嘆するわ。」
ミュティナ「貴方達が望む野望達成は不可能ですよ。そもそも生き様が根底から間違っている。」
ルビナ「大凡、オーバーテクノロジーを使い地球を牛耳るのが算段でしょうね。残念ながら、それは
    絶対にできなくなりましたけど。」
    今までの反撃とばかりに怒りを顕にする面々。特にルビナが怒ると凄まじい事を目の当たり
   にした。しかも実力がミュティ・シスターズを上回っているから怖すぎる。スターウォーズの
   ジェダイやシスそのものである。
軍服男2「それで・・・我々が勝利したら、条件を呑むのだろうな・・・。」
ミュティヌ「ないない、絶対にない! アンタ等が勝つ事は絶対にないって!」
ミュティラ「100歩・・・いえ、1兆歩譲ったとしても無理ですわ。」
エリシェ「負け戦だろうが、負けられる場所を用意してやったんだ。有難く思うんだな。」
軍服男2「ぐぐぐっ・・・。」
ミスターT「それ・・・あんまり力むと頭の血管が切れるぞ、大丈夫か?」
   俺の言葉に周りの面々は大笑いする。そして恒例の如く、激昂した軍服男が拳銃を取り出すも
   思い留まる。それはその行動が来るであろうと予測した俺達が、既にそれぞれが持つ獲物を
   全て相手に向けていたからだ。流石の軍服男も顔を青褪めるしかない。

ミスターT「そうそう、少しはヒートダウンするんだな。下手にカッカすれば相手の思う壺だ。常に
      冷静にいられる隣の御仁の方が強者だろうけど。」
軍服男1「コイツの激情による独断の行動には呆れ返る。」
    今の今まで苛立っていたのが分かるような発言をするリーダー格。それに周りの軍服連中も
   小さく頷いていた。どうやらハワイなどへの奇襲は、全部激昂軍服男が独断で動いていたと
   取るのが妥当か。
軍服男2「貴様・・・裏切るのか!」
ミスターT「はぁ? 何だ、お前は彼が自身を裏切ったと思ったのか? はぁ・・・それこそお前の
      傲岸不遜から出る一念そのもの。今までも冷静に動いていればチャンスはあったのに、
      それを全て台無しにし続けたのはお前だ阿呆!」
ナツミA「マスター、コイツに何を言ってもダメだよ。ウエストも言ってたじゃない。この世には
     煮ても焼いても食えない奴がいるものだ、と。」
   怖ろしいまでの恐怖が辺りを支配しだす。それにあのミツキが顔を青褪め戦々恐々の状態に
   なっていた。四天王が恐怖に慄く彼女の姿は、正しくこれなのだろう。あの恩師シルフィア
   でさえ恐怖に慄いていた。
ナツミA「と言う事で会話も無駄ね。なら後は叩き潰すのみ。覚悟はできているわよね?」
軍服男2「・・・貴様が死ぬ覚悟だけだ!」
   一旦はヒートダウンするも、再びヒートアップする激情軍服男。手に持つ拳銃をナツミAに
   連射するも、それは割って入ったミツキ・3姉妹・ルビナにより阻止される。放たれた弾丸を
   人口腕部や素手で捉まえるのだから怖ろしい。

    と同時に驚いた。何と俺の傍らにナツミツキ四天王が現れたのだ。どうやら転送装置による
   移動だろう。ただナツミAの怒りの現状に恐怖の表情を浮かべるのはご愛嬌か。

ナッツ「テメェ・・・姉御に何と言いやがった!」
エンルイ「何時如何なる時でも、姉妹は相手を敬い・労い・慈しんでいた。それを怒りに変えたのは
     お前だというのに。」
サイバー「これでは成せるものも成せないわな・・・。」
ウエスト「愚の骨頂とは正にこの事か。」
    何故この場に四天王が来たのかは分からない。ただ確実に分かるのは、ナツミAへの暴言に
   対しての痛烈な怒りだ。その部分は彼女の今現在の怒りをも超越している。
軍服男2「ハッ! 知った事か! 事を荒立て続けたのは貴様等の方だ!」
ウエスト「ほむ、生き様を誤ったカスという事か。ならば、もはや会話は不用だな。」
   そう語ると同時にエンルイが激情軍服男に突進を開始。相手が拳銃を連射するも、ルビナの
   超能力により弾丸が静止する。正にフォースで物体を静止させる様相そのものだ。

    驚く相手にエンルイの容赦なきスライディングが放たれた。それに転倒する激情軍服男。
   そこにウエストがナッツを担ぎ上げ、空へと放り投げる。そのまま転倒する相手にダイビング
   エルボーアタックを決めた。

    これだけで相手は終わったも当然。しかしエンルイとナッツが相手を起こし上げ、そこに
   サイバーが駆け付け様のスピアーを放つ。吹き飛んだ先に先回りしていたウエスト、相手の
   喉元を掴みそのまま豪快に甲板へと叩き付けた。特大のチョークスラムである。

    本来、甲板はチョークスラムぐらいでは破損しない。しかし今のその一撃で甲板が大きく
   割れたのだ。どれだけの力・・・いや、怒りが込められた一撃かを物語っている。当然その
   一撃で相手は気絶したのは言うまでもない。

ウエスト「・・・殺されなかっただけ有難いと思え。これは総意の一撃、ここにいる他の方々のも
     含まれるのを忘れるなよ。」
    彼の啖呵で周りの軍服男達は素直に頷いていた。これにより激情軍服男が独断で動いていた
   事が確証されたと言っていい。となれば、ほぼ解決したも当然だろう。
エリシェ「どうなさいますか? このまま最後まで戦われるなら、最後までお付き合いしますが。」
軍服男1「いや、素直に降伏する。ここまで我々に引き道を作って頂けたのだ、それに応じねば失礼
     極まりない。」
ミツキ「見るわぅ! これが紳士的応対の極みわぅよ! 紳士とはこうじゃなきゃダメわぅ♪」
ナツミA「紳士と言うより軍人だけどね。」
ミツキ「でも正規軍所属じゃないとなると・・・これはコスプレわぅか?!」
ナツミA「あー・・・そう言えなくはないわね。」
   ほぼ無血革命に至ったシメに、ミツキとナツミAの茶化しが入る。それに一同は笑ってしまう
   のは言うまでもない。軍服男達も不甲斐ない感じで笑っていた。

    敬い・労い・慈しみの精神での無血革命、か。この世にはどうしようもない奴はいるが、
   それ以外ではミツキ・スタイルの生き様は必ず通用する。今が正にそれであろう。

    呆気なく最終決戦は幕を下ろした。軍服連中を動かしていたのは、あの激情軍服男と取って
   いいだろう。それ以外の面々は素直に負けを認めたのだから。


    この後の流れをどうするか悩み所だが、そこはミュセナが任せろと言ってきている。何でも
   軍服連中が使っていたテクノロジーに関して、気になる点が幾つもあったからだ。それに悪人
   の記憶操作もお手の物とか。

    あまりこの手の行動はよろしくないのだが、以後に火種を残すのは非常に危険極まりない。
   ここはこの手を結構使っているミュセナに任せる事にした。

    とにかく、これで一段落付けるという事だ・・・。

    中半へと続く。

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