アルティメット
エキサイティングファイターズ
外伝6
〜覆面の警護者〜
     アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝6 〜覆面の警護者〜
    〜第2部・第08話 飛行戦艦対無人兵器1〜
    予てから挙がっていた、仮想現実の兵器が完成した。重装甲飛行戦艦フランベルジュだ。
   本当の呼び名は“装甲戦闘飛行船フランベルジュ”だが、超レプリカ大和の様に5倍の規模に
   拡大しているから前者で良いだろう。

    ちなみに超レプリカ大和と同サイズと言うが、それは下部に牽引式で連結されている母船を
   指し示す。上部の飛行船部分は更にデカい様相だ。つまり超レプリカ大和を飛行船で空中に
   浮かせていると言っていい。飛行船部分も踏まえると、実質のサイズは同船の3倍以上という
   様相である。正に化け物飛行戦艦だわ。

    また空中空母たるブリガンダイン、そしてXF/A−49最新鋭戦闘攻撃機ホワイトソード
   もある。3機とも実際に存在する兵器ではないが、3大宇宙種族のテクノロジーを駆使した
   傑作品にもなるだろう。バリアやシールドは無論、反重力エンジンが最もたるものだ。

    これらをしても、13kmを超えるヘシュナの宇宙船よりは遥かに小型だ。それに根本的に
   テクノロジーが異なる。実際に対峙しての対決となると、善戦できるかどうかも微妙な所だ。
   まあレプリカ大和やレプリカ伊400よりは遥かに頼りになると言っていい。


    地元で俺達を回収後、レプリカフランベルジュ群は東京湾へと進みでた。あのまま鎮座して
   いたらエラい迷惑だろう。まあ東京湾自体もエラい迷惑だが、直下が海上とあって幾分かは
   問題ない。それに被害も最小限に抑えられる。

    近場は規格外の超巨大飛行戦艦が現れたとあって物凄い注目度だ。ただこれは実際にその
   存在を見せる事により、相手の気を引く戦略でもあると言う。黒服連中の出所が分からない
   以上、燻り出し作戦が一番効率がいい。

    その中で目立つのは、ビアリナとルビナが改めて搭乗したホワイトソードだわ。F−22や
   F−35とは全く異なる容姿の戦闘攻撃機であり、その実力は雲泥の差と言っていい。反重力
   エンジンを駆使した残像行動が最強の戦術で、相手のレーダーには全く映らなくなるという。

    更には本家の機体と同じ衛星レーザー射撃も可能との事。若干のタイムラグはあるが、宇宙
   空間に鎮座中の各宇宙船団からの援護射撃とも言える。本家のは衛星軌道上にある各衛星から
   レーザー照射されるが、実際にその様な衛星は配置していない。軍事衛星扱いになるため、
   悪用される可能性も充分ある。それを懸念した結果、宇宙船団からの援護射撃に切り替えた
   ようだ。

    まあ現行兵器最強のF−22やF−35でも、衛星軌道上からの衛星レーザー射撃は絶対に
   できない。残像行動自体が現行兵器には成し得ない業物である。そして反重力エンジンの恩恵
   では、搭乗者に全く負担が掛からないのも魅力だろう。バリアやシールドも存在している。

    全てにおいて超越した兵器群のこれら。裏で暗躍する連中が喉から手が出るほど欲しがる
   テクノロジーだという事が痛感できるわ。


ミスT「何だ、結局ホワイトソードはビアリナとルビナ任せか。」
ミツキ「わたは地上で戦う方が性に合うわぅ。」
    レプリカフランベルジュの甲板から地上を見つめるミツキ。俺はとてもじゃないが地上を
   見つめる事はできない。この超兵器の魅力で辛うじて何とかなっているが、それを除けば高所
   は本当に勘弁して貰いたいものだ・・・。
ナツミA「この戦闘兵器で相手に揺さ振りを与えられますかね。」
エリシェ「さあ・・・実際にどうなるかは分かりません。ただ、相手が脅威と感じれば必ず強襲して
     くると確信してます。そもそも私達自体が強襲対象になりますし。」
ヘシュア「でしょうね。皆様の戦闘力は宇宙種族に近いほどにまで強まっています。地球人の観点を
     超えた戦闘力となれば、イレギュラーとして抹殺対象に入るのは言うまでもないかと。」
ミスT「はぁ・・・真逆だと言ってやりたいわ。」
   諸々が懸念する一念を伺うと、どうしても思い浮かぶ事がある。それは俺達がこうした軍備を
   持つ理由だ。そもそも一体全体誰が横槍を仕掛けてきているのか。それに対応するための力に
   至る。攻めさせたくなければ相手から止めるべきだわ。
ナツミYU「うーん、あまり発端理由まで掘り下げると収拾が付かなくなる怖れも。」
ミスT「俺は淵源から探るクチだから、原因が相手にあるならそれこそが現況だと捉えちまう。」
シューム「私も淵源を探るから、君のその観点は良く分かるわね。今現在の結果は、過去の原因が
     全てになるし。」
ナツミA「ただ憎しみは憎しみしか生まないので、あまり強く誇示すると危ないですけど。」
ミスT「そこは十分弁えている。だが、相手がその一念を抱くなら速攻反論してやる。難しく考える
    事はしたくない。」
   確かに危うい考えでもある。一歩間違えばこちらが当事者になりかねない。だが相手が何を
   したのかを知らしめる必要もある。可能ならば二度と同じ過ちをしないほどに戒めるのが無難
   なのだがな。

ミスT「しかし・・・重装甲飛行戦艦ねぇ・・・。」
エリシェ「艦体だけで超レプリカ大和と同サイズ。気球部分はその3倍以上のサイズと。規格外の
     飛行戦艦でしょう。ただ重荷なのには変わりませんが、バリアとシールドと反重力機構が
     補って余りありますし。」
ヘシュア「私達では考えもしない戦闘艦ですよ。」
    超レプリカ大和ですら1315mを超える巨体だ。その船体がレプリカフランベルジュの
   下部戦闘艦に至る。上部の気球部分はその3倍以上の様相、もはや規格外の飛行戦艦だわ。
   それでも宇宙種族の戦闘艦にすら匹敵しない。ヘシュナのあの宇宙船ですら13kmを超える
   のだから。
エリシェ「地球規模としては最大最強の戦闘艦でも、宇宙種族からすれば戦闘機にも至らない感じに
     なりますかね。」
ヘシュア「そうですね。ただ先程も述べましたが、私達では考えもしない超武装です。レールガンや
     スーパーレールガンなどを除けば、その武装は私達に引けを取りません。」
ミスT「このレプリカフランベルジュにも230cm主砲が搭載されているしな。超レプリカ大和を
    そのまま浮かせたようなものだし。」
   大企業連合の資金郡と3大宇宙種族のテクノロジーが合わさると、地球人では想像を絶する
   超武装戦闘艦が構築できるのは見事だわ。現行兵器など嵐の前のロウソクと言った感じだ。

ミツキ「例の宇宙戦艦はどうなったわぅ?」
エリシェ「あー、今も建造中です。あちらは超レプリカ大和をベースに、その規模を2倍以上にまで
     拡大した戦闘艦になりますね。」
ミスT「2630m・・・レプリカ大和の10倍とか・・・。」
エリシェ「そのぐらいじゃないと舐められますよ。ヘシュナ様の宇宙船にすら匹敵していませんし。
     私達の行動理念から反れますが、力を持たねば虐げられるのもまた事実。ならば徹底的に
     力を示すしかありません。」
ミスT「だがなぁ・・・。」
    全長2630mの宇宙戦艦とは・・・。レプリカ大和の10倍の規模だ。羽田空港の3km
   滑走路にスッポリと収まる。ただそれでも滑走路に収まる規模なのだ。ヘシュナが駆っている
   宇宙船がどれだけデカいかが十分肯けるわ。


デュリシラ「お・・・向こう側に動きがありましたよ。流石にこの飛行戦艦は看過できないようで、
      色々と横槍を入れて来だしてます。」
ミスT「はぁ・・・横槍を入れる方を間違ってるわ。」
ナツミA「まあこの規模の戦闘力だと、流石に入れて来るかも知れませんね。」
    飛行甲板でノートPCを展開し、各国の様相を見入るデュリシラ。最近は彼女にブレイン役
   を任せ切りである。ナツミAも同等かそれ以上の力を持つが、彼女は実働部隊に近い。ここは
   デュリシラに任せた方が良いだろう。
デュリシラ「アレですよね、日本がかつての大戦の敗戦国だという部分の揶揄でしょう。そこにこの
      超大な軍事力を持ち出した。核兵器こそありませんが、むしろバリア・シールド・各種
      兵装はそれ以上の力を誇りますし。」
エリシェ「やはり怖いのでしょうね。相手が自分達以上の力を持つ事を。その最もたるものが核兵器
     の保持でしょうから。まあミュセナ様から提供されているテクノロジーを使えば、その
     絶対悪すら無力化できますが。細菌兵器や生物兵器すらも無力化しますし。」
ミスT「人類から核兵器・生物兵器・細菌兵器を除いたら、もはや嵐の前のロウソクな感じだわな。
    陸海空の全ての兵器を持ち出してきても、俺達には全く以て歯が立たない。」
ヘシュア「恐らくですが、皆様が抱く概念にも怖れを抱いていると思います。これだけの超大な兵力
     を以てしても、生命哲学の理を礎とした生き様を根幹にしている。つまり間違った方向に
     進まないというもので。」
エリシェ「そこは私達大企業連合や警護者軍団に徹底的に戒めている概念ですから。少しでも曲がる
     ようだったら、それ相応の怖さを思い知らせますよ。」
   エラい不気味な笑みを浮かべるエリシェ。それを見たミツキも同じく不気味に微笑んでいる。
   まあそのぐらいの怖さがなければ、間違った方向に進まないようにするのは非常に難しい。

シューム「んー、大丈夫だと思うわよ。所属する面々は痛みを知る人物が集い合っているし。痛みを
     知るからこそ他者に優しくできる。言うは簡単・行うは難しだけど、周りに戒めてくれる
     存在がこれだけいるのだからね。」
ナツミYU「ですね。今後の私達次第という事になりますし。」
    持参している兵装の調整を行っているシュームとナツミYU。この飛行戦艦にいる限りは
   安全だという認識を行動で覆している。備えあれば憂い無し、正にその通りだな。
ミスT「まあ何だ、今後どうするかが問題だがね。」
デュリシラ「既に相手は行動に出ているみたいですよ。日本に国外からの色々な妨害工作を行って
      来ていますし。」
エリシェ「経済制裁やら資源制裁やらは問題ありません。大企業連合がバックアップ致しますので。
     問題は軍事力でしょう。」
ミツキ「ぬぅーん、大企業連合だけで日本を賄えるだけの資金群は怖ろしいわぅね。」
エリシェ「フフッ、その気になれば地球全体を軽く賄えるぐらいの資金群は確保できますけど。」
ミツキ「茶菓子が食べ放題わぅね♪」
   本当にそうだわな。地球全体を軽く賄えるぐらいの資金群とは、一体どれ程のものなのか。
   ただミツキが例えたそれに周りは爆笑してしまう。確かに膨大な資金郡があれば、どれだけの
   茶菓子を食べられるのか。正に無尽蔵だろう。
ミスT「この無欲の塊の女傑を、世上は見習うべきだわな。」
ナツミA「無欲の塊と言いますが、実際のそれは微々たる野望に過ぎませんし。」
エリシェ「幸せを掴んでこその様相でしょうね。」
   ミツキのその野望は、実際にはかなりの高額になる。だが今も諸々の愚者が狙う姑息な野望と
   比べたら、遥かに微々たる野望にしかならない。しかもそれは理の次元であり、彼女が真に
   願うは世上の幸せそのものだ。この部分からして、愚者どもとは雲泥の差である。


躯屡聖堕メンバー1(緊急連絡! 本船に接近中の飛行物体を確認! 数は大凡数万です!)
ミスT(あら、何時もの面々も搭乗してるのか。)
シューム(ツッコミ所ってそこなのね・・・。)
    暫くすると、緊急事態を報告する躯屡聖堕メンバー。と言うか、念話を惜しみなく使う所が
   見事だわ。それに相手の声には聞き覚えがある。レプリカ伊400などでも共闘した強者だ。
   それを指摘すると周りが小さく笑っている。更には相手も笑っているのが何とも言えない。
   この和気藹々度が勝利の秘訣だろう。
ミスT(まあ何だ、早速この飛行戦艦の実力を拝見する事になる訳だな。各員、戦闘配置を頼む。
    一応生体レーダーで相手を探索してくれ。取り越し苦労だとは思うが。)
躯屡聖堕メンバー2(ハハッ、了解しました!)
ミスT(ビアリナ・ルビナ、周辺の警戒を頼む。無人兵器群だけならいいが、それ以上の別の相手が
    飛来するかも知れない。)
ビアリナ(お任せを!)
   テスト飛行中に敵機の襲来に至ったため、そのまま戦闘状態に移行するビアリナとルビナ。
   まあホワイトソード自体が完全武装状態でいるため、即座に対応可能な点が凄いものだろう。
   特に武装が逸脱している。
ルビナ(このホワイトソードは凄いですね。機銃がレーザー兵器にミサイルはマイクロミサイル群、
    火力が増強されたレールガンも完備していますし。更には衛星軌道上からのレーザー射撃。
    私達の小型戦闘艦を遥かに凌ぐ戦闘力です。)
ミツキ(ワンコアイがパワーアップしてケルベロスアイわぅね!)
シューム(アッハッハッ! 本当にそうよね。)
ビアリナ(フフッ、その実力をお見せ致しますよ。)
   ハリアーU改に新規搭載のヘッドアップディスプレイことワンコアイが、ホワイトソードでは
   ケルベロスアイに化けた感じだな。ミツキのその言葉にシュームが爆笑している。釣られて
   周りの面々も笑っていた。何時如何なる時でも笑いに変換するミツキの生き様には、本当に
   見習うべきものが数多いわ。

    雑談はそこそこにし、周辺を窺うと夥しい飛行物体が現れだした。恒例の無人兵器群だと
   一目見るだけで痛感できる。そして今度はオスプレイの改良型に近い機体も一緒である。

ミスT(アレって・・・ハワイの時のあの機体か。)
エリシェ(でしょうね。あの後、各国に既存の兵器群のフィードバックがなされたようです。私達の
     超兵器には遠く及びませんが、現行兵器を踏まえると遥かにパワーアップしています。)
ナツミYU(裏の当事者は相当の実力者になるわね。地球人だという事は分かるけど、一体それが
      誰なのかが気になるし。)
    連射式ショットガンを構える彼女。更に相手の実力が上がった事を踏まえて、超連射式の
   ショットガンを背中に背負っている。四天王が新たに考案した新兵器である。
ヘシュア(ショットガンを超連射ですか。従来では考えられない兵装をよくぞまあ・・・。)
ナツミA(四天王の実力は兵器開発になりますからね。レプリカのパニッシャーや他の兵器群も、
     どれもマンガやアニメを淵源とする産物ですし。)
ナツミYU(それを実現してしまう4人には感嘆していますよ。)
   今では殆ど作れないものはないというぐらいに、ナツミツキ四天王の製造力は凄まじいまでに
   至っている。彼ら自身の戦闘力も凄まじいが、裏方に回る事で更なる真価を発揮している。
   俺達が持つ獲物の大多数は彼らの産物だ。
ミツキ(と言いつつ、ヘシュアちゃんも特注品作って貰ってるわぅし。)
ヘシュア(あー・・・まあ確かに。何でしたか、モンスターハンターでしたか。ガンランスという
     槍と重火器を併せたというもので。)
デュリシラ(へぇ〜、ガンランスを実現させたのですか。槍の部分はさておき、重火器は30mm
      以上の重機関砲を搭載している感じですし。)
ミスT(何だ、デュリシラはゲーマーだったのか。)
デュリシラ(本家はそちらからの入門ですよ。)
   ゲームを題材とした獲物に興味津々のデュリシラ。その瞳の輝き度からして、相当のゲーマー
   のようだ。まあ身内ではミツキやナツミA、それに四天王が生粋のゲーマーである。彼女も
   同じ気質で驚いたが、むしろ娯楽に関しての話題が増えて楽になるわ。

    雑談をしつつ相手の動向を注視していると、問答無用で襲い掛かってくる飛行兵器群。特に
   ハワイの事変でも使われた、オスプレイ改の数がかなり多い。こちらの戦闘力に比例して、
   向こう側もそれ相応の兵器を投入してきたと見ていい。

    夥しい弾丸やミサイルが放たれてくるが、それらはどれもバリアやシールドに阻まれて爆発
   ないし撃墜されていく。バリアやシールドがなかったら、これら攻撃でかなりの被害を受けて
   いるだろう。

    既に相手の探索は終えている様子のレプリカフランベルジュ。当然相手は無人兵器群で、
   同船も問答無用に反撃に転じだしていった。兵装が超レプリカ大和より若干減っているが、
   この船には飛行甲板も搭載されている。予め待機していたハリアーU改群が離陸を開始して
   いった。どうやらエリミナ達も搭乗していたようだ。

    一瞬にして東京湾上が修羅場と化していく。しかしバリアとシールドの恩恵は凄まじく、
   周りへの被害は皆無である。これらの要因としては、バリアとシールドが繰り出される母体が
   デカいほど範囲も広くなる。ギガンテス一族・ドラゴンハート一族・カルダオス一族の母船群
   が正にそれだという。

    それに敵側はこちらに真っ向勝負を挑んできているため、他への被害が皆無なのも肯ける。
   もし周辺の住人方を盾とするなら、戦況は激変していくのだがな。流石に無人兵器群にはその
   様な姑息な真似はできないようだ。

    中半へと続く。

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