アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝 〜覆面の風来坊〜
    〜第2部・第2話 息抜き1〜
    ドタバタの子育ては続く。日に日に元気になる女の子の面倒は、正しく死闘そのものだ。
   エシェラ達を相手にするよりも大変だが、1日が楽しくて仕方がない。

    女の子が来てから1週間が経過したが、周りからの対応は凄まじいものだった。4人の間に
   出来た子供だとからかう面々が後を絶たない。それに赤面して反論するは彼女達だった。
   俺的には嬉しいのだが、別な意味で参ってもいる・・・。何とも・・・。



    本店レミセンでの育児が日課となっている。ミルクを作るのはシンシアが担当してくれて、
   俺やエシェラ・ラフィナ・エリシェが交代で飲ませている。オムツの交換も全員で行った。
   もはや俺達はどう見ても家族そのものだ。

シンシア「そう言えば、この子の名前は決めたの?」
    今は俺が厨房を取り仕切っている。ウェイトレスと育児役はシンシアが担当してくれた。
   そんな中、彼女が女の子を抱きながら語りだした。それは名前に関してのものだ。
ミスターT「まだ決めていないんだ。気がしっかりしているから、候補は絞られるんだが。」
シンシア「私達も決めたいんだけど、ここは貴方が決めてね。」
   女の子を胸の中であやすシンシア。その仕草は母親そのもの。母性本能が働いているのか、
   表情は今まで見た事がないほど優しさが溢れている。


    今度は俺がウェイターと育児役を担う。シンシアはエプロンをして厨房に戻った。何だか
   最近4人の姿がより一層女らしさに溢れるのは気のせいか。多分この子とのスキンシップが
   発端だろうな。
ミスターT「むう・・・どうしても洋名しか思い浮かばない・・・。」
シンシア「それでいいじゃないですか。」
   左手で優しく女の子を抱きながら、空いている右手でノートにペンを走らせる。こう見えても
   オリジナリティ溢れる名前などはよく浮かぶ。3年前から小説を書くようにもなっていて、
   それによる影響だろう。
シンシア「一番の候補としては何ですか?」
ミスターT「この子の雰囲気から、エシュリオス達みたいに女優に走るんじゃないかと思ってね。
      それを踏まえて、“ヴェアデュラ”と考えた。」
シンシア「・・・何だかなぁ・・・。」
   苦笑いを浮かべるシンシア。その彼女に小さく睨み返すと、悪かったと頭を下げた。まあ彼女
   の心は分かる。ヴァルシェヴラームに可愛い名前と言われたのに、まるでヨーロッパ貴族の
   ような名前を考えたのだから。

シンシア「でも・・・ヴェアデュラかぁ〜、いいかも知れない・・・。」
    何か憧れの目線で女の子を見るシンシア。彼女の未来図を想像してのものなのか。まあ今後
   の育て方によっては、この子は間違いなく大物になるだろうが・・・。
シンシア「ヴェアデュラで決定で、嫌とは言わせませんよ。」
   凄みのある顔で言い切ってくる。その言動は、まるで母親が我が子の命名に携わるようだ。
   う〜む・・・。いいかな・・・、ヴェアデュラで・・・。



エシェラ「お〜、いいじゃないですか。」
    ヴェアデュラの名前に賛同した3人。エシェラ・ラフィナ・エリシェは、この所毎日本店
   レミセンに訪れる。彼女達も母親としての自覚を持っているのだろう。こちらとしては嬉しい
   限りだが、話が飛躍しないかドキドキしているのが実情だ・・・。
ラフィナ「女優を目指して頑張らないとね、ヴェアデュラちゃん。」
   人差し指で頬を撫でるラフィナ。それにヴェアデュラは笑顔で喜んでいる。というか生後間も
   ないのに、この感情表現には驚いた。

シンシア「う〜ん、一番のフリーは私かなぁ〜。」
ミスターT「そうだな、自由に育児に携われるのはシンシアしかいないし。」
シンシア「ちゃうよ、私が身篭るなら今がチャンスかなってね。」
ミスターT「はぁ?!」
    うわ・・・やっぱり飛躍した発言をしだした。シュームの一件で自分に本気になったのか、
   今までの羞恥心が一切感じられない。
   本気になった時の人間ほど怖ろしいものはない。それに彼女の肝っ玉の強さから考えれば、
   間違いなく危険だ・・・。
エシェラ「な・・何を言ってるのですかっ!」
シンシア「当たり前の事よ、彼を心から愛しているのだから。本命は貴方かもしれないけど、愛人と
     してなら構わないでしょ?」
   シドロモドロになるエシェラ。世間体の考えを払拭したシンシアに、束縛させる鎖など絶対に
   通用しない。自分と同じく孤児として育ったのだから、自由を勝ち取る事に関しては人一倍
   執着心を見せている。
エシェラ「で・・でも・・・。」
シンシア「私は後悔なんかしない。愛する人との大切な宝物を授かれるのだから。それだけでこの上
     ない幸せよ。」
   シューム並に目が据わっている。シンシアもこれと決め付けたら我武者羅に突き進むからな。
   そこは素晴らしい事なのだが、考えが何とも・・・。
エリシェ「・・・何だか羨ましい。私はどうしてもミスターT様と同じく、その一線を超える事が
     できません。憧れの存在としてしか見れていない。」
シンシア「大丈夫よ。今の役職が落ち着けば挑めばいいし。」
ラフィナ「でも・・・この流れは色々と問題になりそうで・・・。」
シンシア「その場合は海外しかないんじゃないかな。一夫多妻が認められる場所に住めば、誰からも
     白い目で見られないで済むわ。」
   とんでもない事を言うなぁ・・・。しかしこの発言は自分だけの考えではない事は確かか。
   3人の事を思ってのものだろうし。そうなるとシンシアの考えは合理的になっているのかね。
   何とも・・・。
シンシア「う〜む、総理大臣とかになればよかったかもねぇ・・・。そうすればこの国で一夫多妻を
     認める発言をするんだけど。」
エシェラ「それはそれで大問題が発生する気が・・・。」
   また飛躍した発言を・・・。まあ彼女には悪いが言わせておくしかないか・・・。でも純粋に
   思ってくれるのは嬉しい限りか。俺は幸福者だな・・・。



    ヴェアデュラに名前が定まると、ようやく安定した行動にでれる。名前で呼べるという事は
   この上なく幸せな事だ。まあ周りからは“ヴェア”の愛称で呼ばれているが。

    そうそう、喫茶店常駐警察官のリューアとテュームも活躍が目覚ましい。母親のリデュアス
   と一緒にローテーションを組んで地域を巡回。未然に犯罪などを防いだりもしている。
   というか専ら相談役などに徹する事が多く、地域の防犯部長とも言えるだろうか。それだけ
   彼女達が信頼されている証拠だろう。



ヴァルシェヴラーム「ヴェアデュラねぇ・・・。」
    ようやく誰とでも懐きだしたヴェアデュラを胸に抱く。日に日に可愛さを増していく彼女を
   見つめヴァルシェヴラームが呟く。当初希望していた可愛い名前とは完全に掛け離れている。
ヴァルシェヴラーム「でも君が悩んで考えたのだからね、黙認しましょう。」
   言葉では厳しい事をいうが、表情は昔ながらの慈愛に満ちた彼女だ。実に懐かしい。そして
   孤児院の覇者と言わしめる程の存在だ。この姿は当たり前とも言えるだろう。

ヴァルシェヴラーム「シュームさんがねぇ・・・。」
ミスターT「ちょっと無茶が過ぎると思いますが・・・。」
    例の一件を彼女に話した。シュームの一途な愛への思い、それは十分に理解できる。しかし
   改めて考えると引いてしまう部分もある。でも俺も彼女の味方だという事は変わりない。
ヴァルシェヴラーム「でも彼女の言う事も分かるわ。まあ根っからの負けず嫌いだったし。昔から
          全く変わらないから。」
ミスターT「・・・もしかして、シュームも孤児院出身なのですか?」
ヴァルシェヴラーム「あら、言わなかったっけ。シンシアさんと同じく、セルディムカルダートが
          担当する孤児院に所属していたわ。」
   これは初耳だ。シュームもシンシアと同じ孤児院出身。だから肝っ玉の強さが同じなのか。
   それに自由を取得しようという一念が尋常じゃない。やっと合致したな・・・。

ヴァルシェヴラーム「そうねぇ・・・一夫多妻がまかり通れば、何不自由なく過ごせるのでしょう
          けど。」
ミスターT「シェヴさんまで・・・。」
ヴァルシェヴラーム「幸か不幸か、それは貴方達が決める事よ。世間体なんか気にしていては、正直
          生きていけないわ。」
    紅茶を飲みながら語る。その心意気はシュームやシンシアと全く同じ。お互いに望むから
   こそ進むのだから。そこに後悔などあっては人生など成り立たないと。
ヴァルシェヴラーム「後数十年若かったら・・・、私も君を欲しがったんだけどね・・・。」
ミスターT「ハハッ・・・何とも・・・。」
   多分彼女の事だ、そうであったなら間違いなく行動に移している。シュームの肝っ玉を凌駕
   する存在なのだ。恐ろしい事この上ないだろう。
ミスターT「・・・でも、ありがとうございます。何時も励ましてくれて。」
ヴァルシェヴラーム「何言ってるのよ。励まされているのはこっちの方よ。貴方のこの数年の活躍、
          私達の方にも影響を及ぼすぐらいだから。皆さん貴方を慕っている。もっと
          胸を張りなさい。」
   本当に頭が下がる思いだ。何度となく彼女に励まされた事か。俺の母親は彼女以外に絶対存在
   しない。そして俺の生き様を確定させてくれた恩師でもある。だからこそ師恩として返さねば
   ならないのだろうな。

    自分に愛情を注いでくれた事を、今度は回りに愛情を注ぐ事に代えて・・・。



ミスターT「巡回も大変だろう?」
ウインド「ですがこれも責務ですし。」
    ローテーションで地域巡回を繰り返すリューアとテューム。当然リデュアスもそうだが、
   ウインドとダークHも一緒に回っている。
   今はウインドとダークHが本店レミセンに常駐としていた。立派な派出所もあるが、ここも
   言わば派出所と同じだろう。
ミスターT「相変わらずだな。まあだからこそ、無事故や無犯罪を勝ち取れている。偉大だよ。」
ダークH「あ・・ありがとうございます・・・。」
   警察官としての責務を全うする、それが彼女達の確固たる決意。そして根底は人の為に行動
   するという大願がある。躯屡聖堕チームと同じ意味合いだ。
ミスターT「今度どこか行こうか。普段から常駐やパトロールの繰り返しで、息抜きをしていないん
      じゃないか?」
ウインド「そんな・・・お構いなく。我々は陰の存在、表立ってはいけないのです。」
ミスターT「こらっ、前言っただろうに。ありのままの自分の姿でいるんだって。」
   携帯を取り出し、徐に電話を駆け出す。相手は彼女達の上司であるライディルだ。



ミスターT「はい・・・、了解です。では任せてもよろしいので?」
    電話は続く。流石に当直などの警察官を外すとなると問題が生じる。そこの埋め合わせと
   して、新しく役職に付いた人物を派遣してくれるとの事だ。
ミスターT「了解しました、ありがとうございます。」
   徐に電話を終える。やはり警察機構トップとの会話は骨が折れるな。しかし彼も誠心誠意応対
   してくれている。本当に頭が下がる思いだ。

ウインド「あの・・・、今の電話の相手は・・・まさか・・・。」
ミスターT「ライディルに直接許可を得たよ。新しくトップクラスの役職に付いた人物を複数派遣
      するから、その間に息抜きをしてくれとの事だ。」
    話の内容を窺ったウインドとダークHは青褪める。そりゃそうだろう。2人の位置付けは
   一介の警察官。その彼女達が息抜きをするために、態々トップクラスの人物が穴埋めをして
   くれるというのだから。
ダークH「そ・・そ・そんな・・・恐れ多い事を・・・。」
ミスターT「言っただろう、ありのままの自分でいなって。ライディルからの連絡でも分かったが、
      ここ最近休日を取ってないそうじゃないか。」
ウインド「ですが・・・誰かが守らねば・・・。」
ミスターT「責務に忠実も確かにいい。しかし最大の要因は己自身の幸せだ。身を削って人に奉仕
      するのが警察官の役目だとしても、本人が幸せになれないのでは意味がない。自分も
      幸せを勝ち取ってこそ、人に幸せを分け与えられるのだから。」
   この固い理念と信念は躯屡聖堕チームと三島ジェネラルカンパニーの運営方針と合致する。
   あくまでも心は人の為に尽くす、それこそが最大の貴い生き方だ。そこで責務を全うしている
   彼女達を労わるのが俺の信念と執念なのだから。
ミスターT「2日間の休日を貰ったよ。今日は時間的に厳しいから、明日丸1日息抜きをしよう。」
   時刻は午後4時を過ぎた。動くにはちょっと遅すぎる。明日2人を連れて外出をしよう。



    午後7時を過ぎた頃、ライディルの計らいで埋め合わせの人物が訪れた。その人物達を見た
   ウインドとダークH、それにリデュアス・リューア・テュームは顔を青褪める。

    訪れた人物はライディル・サーベン・チェブレの参謀とも言える存在。3人を師匠と仰ぎ、
   シークレットサービスとしても活躍する。存在的には3人よりも格上なのだろうが、それでも
   彼らには頭が上がらない状態だとか。

    その人物は坂間幸司・星島幸樹、そして娘の坂間イリュシェア・星島ラオリアだ。



コウジ「お会いできて光栄です、覆面の風来坊殿。」
ミスターT「よ・・よろしく・・・。」
    コウジもコウキも頭を下げて敬礼をする。またもライディルは要らぬ事を・・・。そんなに
   偉くもないというのに・・・。
コウキ「師匠から何度もお伺いしていますよ。今の我々が存在できるのは貴方のお陰だと。陰の役者
    として有名ですから。」
   ベロガヅィーブの一件か、ゼラエルの一件だろう。あれで有名になったのだろうな・・・。
イリュシェア「後輩のウインドとダークHもお世話になっているそうで。」
ラオリア「色々とありがとうございます、ミスターT殿。」
   この2人も凄い。イリュシェアもラオリアも身長がリデュアスと同じく長身の巨女である。
   だが雰囲気はまるでエリシェのようで、お淑やかで切実さが溢れている。つまりは見掛けに
   寄らず、全てにおいて猛者と言えた。



ミスターT「これで明日は1日フリーだな。」
    コウジ達と雑談に明け暮れるエシェラ達。自然とウマが合うようだ。まあ彼らは根っからの
   熱血漢に感じられる。それが自分達と相性がいいのだろう。
   それを遠巻きで恐縮気味に見つめるウインドとダークH。警察内部でトップクラスと言われる
   4人が自分達の代理人という事に、今までにないほど焦っている。
ウインド「で・・ですが・・・。」
ダークH「・・・やはり悪いですよ。」
ミスターT「む〜・・・、ならこうするか。」
   胸に抱いているヴェアデュラをエシェラに託し、2人の前へと進み出る。改まった行動に、
   彼女達は不安そうにこちらを見つめていた。
ミスターT「師匠として命令する。明日1日俺と一緒に行動せよ。拒否権はない、命令は絶対だ。」
ウインド&ダークH「はっ、了解しました!」
   今も形式に囚われている2人の内情を考え、それに見合った発言をした。俺を師匠と慕って
   いる事と、命令には服従するという事を併せた。
   この発言を聞いた彼女達は無意識にその場に立ち上がり、敬礼しながら了承してしまった。
   職業柄の悲しい応対である。
ミスターT「・・・約束は守れよ。」
   一応最後に念を押す。普段の俺に戻れば決意が揺らぐだろう。今の現状での催促なら、2人は
   応じるだろう。嫌な役回りだが、彼女達を連れ出すには必要だろうから。



    翌日、丁度日曜日。出歩くにはいい日だ。今回の一件の事をシュームに話し、ヴェアデュラ
   の面倒を見て貰う事にした。彼女は快く応じ、一時の母親役を担ってくれた。

    シューム自身もウインドとダークHの堅物な性格を気にしていたようであり、思う存分甘え
   させろとも言ってきた。彼女らしい配慮だろう。

    俺は本店レミセンでウェイターをしながら待つ。今日はシンシア以外に臨時でメルデュラが
   担当してくれた。シンシアが俺がいなくなった時の埋め合わせに呼んだのだ。


シンシア「モテる男は参るよねぇ〜。」
メルデュラ「そうですね。」
    カウンターで一服しながら待つ。この待つという行動は非常に落ち着かない。どちらかと
   言うと、俺は行動派なのだろうな。
   その中でシンシアとメルデュラが茶化してくる。まあシンシアの場合は幾分か嫉妬が入って
   いるのが分かるが・・・。
ミスターT「メルデュラも今度どうだい?」
メルデュラ「よ・・よろしいのですか?」
シンシア「こらぁ〜、弟子を口説くなぁ〜!」
   メルデュラを誘って見た所、本人は素直に了承しようとする。そこにシンシアが遮ってくる。
   弟子と言っているが、間違いなく嫉妬心からのものだろう。何とも・・・。
シンシア「もうっ・・・、最近目を離せば他の女性を口説くんだから・・・。」
ミスターT「野郎としては当然の事だよ。それにメルデュラも最近無理無茶してるだろ。息抜きも
      大切だ。」
シンシア「まあ確かにねぇ・・・。」
   彼女の母親デュリアと妹のシンシアR・シェイナは息抜きの方法を知っている。特にシンシア
   と同じ名前で有名のシンシアRは、活発に同僚を誘っての息抜きを行ってくれていた。
   マスターとして活躍するのも大切ではあるが、それ以外の事をしっかりと見定めている。非常
   に大切な事である。
   しかしメルデュラだけは要領が悪く、決め付けたらトコトン走るタイプだ。誰かが息抜きを
   してあげねば、そのうち過労でぶっ倒れるだろう。
ミスターT「善は急げ、だな。今度時間を作ってくれ。一緒に遊びに行こう。」
メルデュラ「は・・はい・・・。」
シンシア「襲われないように注意してね。」
ミスターT「この野郎・・・。」
   シンシアが冗談を言うと、メルデュラは頬を赤く染めて俯く。俺はそれに苦笑いを浮かべて
   反論した。まあこれも雰囲気の和ませに近い。シンシアには頭が下がる思いだ。



ウインド「こんにちは。」
    暫くしてウインドとダークHが入店する。待ち合わせは午前10時、今は9時50分。機械
   のような正確さと、余裕を持った行動には恐れ入る。
ミスターT「よう。・・・って、何だその格好は・・・。」
   俺が指摘したのは、ウインドもダークHも警察官の服装で来たのだ。これで出掛けるつもりで
   来たというのか・・・。
ダークH「その・・・プライベート用の着衣は持ち合わせがないものでして・・・。」
ウインド「正装ならこちらの方がよろしいかと・・・。」
ミスターT「・・・まずは服を買うかね。」
   呆れるしかない。まあそれだけ公務に忠実な現れだが、堅物にも程があるな・・・。遠巻きに
   見つめるシンシアとメルデュラも、流石に苦笑いを浮かべている。

ミスターT「じゃあ、ぼちぼち行きますかの。」
シンシア「お2人さん、彼に襲われないようにね〜。」
ミスターT「また言ってる・・・。」
    冗談を言って見送るシンシア、実に彼女らしい。その言葉を聞いたウインドとダークHは、
   案の定頬を染めながら俯いていた。勘違いしないで欲しいものだが・・・、何とも・・・。

    後半へと続く。

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