アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜 〜第15話 休息と雑談と〜 ビィルガ達の模擬試合の襲撃、その後のデュウバD達やメルシェード達の火消し。そして ターリュS達の念願の試合など。それらが終わった今、一同は改めて休息を取る事にした。 前にも休息を取ったが、それは完全なものではない。連戦続きで疲れている面々も多かった。 そんな面々を見かねて、ミスターTが長時間の休息を取る事にしたのである。 仮眠・食事・休憩など、それぞれの行動に移る660人と新3陣営の初陣の面々。また日頃 雑務に明け暮れるGM達も休息を取っている。 今のこの場は試合や抗争といった概念はない、完全な憩いの一時を満喫している一同だった。 ミスターT「毎度の汚れ役すまない。」 ビィルガ「気にしなさんな。我々は我々が今現在担える事を行うまで。」 ポーレス「これも全て定めですよ。」 今では完全にヒール志向になっているビィルガ達。その彼らを労うミスターT。彼らは彼ら なりに完全な悪役を演じているに過ぎず、試合やプレゼンテーションがなければ普通の人物で ある。 デリフェ「今後も攻め続けるので、対処のほどよろしくお願いします。」 ラビュヌ「まあ度が過ぎるのも問題あるけどね。」 タフィナ「みんなが楽しめればそれでOKよ。」 デュレア「だね。」 役割を演じていない状態の6人は物凄い穏やかである。これがいざ役割を演じだすと、鬼の ようになるのだ。この点はデュウバDが演じ切っているのと同じであろう。 アマギ「マスター、1つ質問なのですが。」 何時も何らかの雑務を行うミスターTも、この時ばかりは休憩を取っている。一同と同じく 食事を取り、その後は一服をして寛いでいる。そんな彼の元へアマギが質問しに来た。 ミスターT「ん、何だね。」 アマギ「この場は時間や日数などはあるのですか?」 ミスターT「それを入れると小説自体が成り立たなくなる。第1話から始めて今で第15話だが、 時間といった概念は取り入れていない。休憩は入るが、連続の試合が続く。ちなみに 一同の体力回復に関しては、ゲーム同様の強制回復を用いるがね。」 アマギ「難しいですね・・・。」 普段と同じ状態を導入すると、それらに縛られ動けなくなる。あくまでゲームを主体とする なら、時間という流れは導入しない方がいいかも知れない。 ミスターT「強制回復を用いれず体力回復時間を導入したら、試合も成立しなくなる。普段滅多打ち になる面々の回復に数週間は必要になるぞ。」 アマギ「確かに、時間設定があるのは厄介ですね・・・。」 ミスターT「食事・休息・仮眠などは用いる。しかしそれは短時間という設定だ。実際の就寝などは これらには含まれない。もちろん食事後の消化も一瞬で済ますような設定を用いる。 腹一杯食った直後に試合をして、腹にパンチを食らいもしたら大惨事だよ。」 アマギ「ハハッ・・・確かに。」 人間としての行動は含まれるが、生活に必要な時間に限っては省かれる。食事後の休息、仮眠 などの就寝もである。ここは仕方がない所なのかも知れない。 ミスターT「ああ、間違ってもそれぞれの世界観だけは絶対に入れないようにする。ACや魔法など の設定が入っては、試合そのものが成立しなくなるからね。」 アマギ「それは心得ていますよ。」 非現実の設定までは入れないと語るミスターT。流石にそれまで入れてしまうと、エキプロと いう世界観がなくなってしまう。これはしっかりと心得ているようである。 ゼラエル「ダンナ、例の試合はどうなりました?」 完全に寛いでいるゼラエル。戦闘着を着用しておらず、殆ど普段着である。その他の面々も 着替えたりしており、もはや試合どころの話ではない。 ミスターT「おいおい、本当に寛ぎすぎてるぞ。」 ゼラエル「ヘヘッ、試合ともなれば直ぐにでも着替えて動きますぜ。」 アマギDA「休める時に休んだ方がいい、本編で兄貴達にも述べていたじゃないですか。」 シェガーヴァH「ですな。」 ロスレヴの面々の語るこれは本編でユキヤやリュウジ達が述べている言葉。それらは創生者の ミスターTが書いたものだ。つまり彼の言葉が一同に根付いていると言ってよい。 ミスターT「確かに言ったが・・・、ここは本編とは異なるぞ。まあ・・各々の判断に任せるよ。」 リルザー「ヘヘッ、ありがてぇ。」 試合がない時は誰もが穏やかである。しかも本編から離れている彼ら、その柵から開放され 本当の意味での息抜きをしていると言えよう。 ゼラエル「で、試合はどうなりました?」 ミスターT「ああ、例の3試合をチャンピオンに用いるよ。ベルト賭けではない同じ試合も展開する ので、お前さん達はそちらを用いるといい。」 アマギDA「了解。」 今後の試合を再確認した一同。しかし今は休憩を優先し、戦いに関しての話題は一切口に出さ なくなった。新試合の内容を問い合わせたゼラエル達も同じである。 ミスターT「とりあえず新たに3人追加だな。」 専用手帳に何やら書き込むミスターT。それを窺った新3陣営の面々は、自分達の事である と直感する。 リュウジN「マスター、それは我々の面々で?」 ミスターT「ああ。ユキヤN側にアマギHとユリコY、お前さん達側にマツミを追加した。」 手帳に書いた内容が黒いカードに反映、直ぐさま3人のファイターが召喚された。有言実行 以前に、これらを直ぐに実行できる点が創生者の力であろう。 メカノイド小説側からはユキヤNの友人であるアマギ=ヒガシヤマとユリコ=ヨネヤマが、 男一匹はぐれ旅小説側からはマツミ=ニシザキがその場に現れた。 ユキヤN「アマギHにユリコYじゃないですか。」 ロスレヴ系列のユキヤと話し込んでいたユキヤN。その彼は一同とは遅れてその場に赴く。 そこにいきなり現れた友人達、驚きの顔を隠せない。 アマギH「ようアニキ、何か向こう側と違って活き活きしてるぜ。」 ユリコY「ようやく作って頂きましたね、少し遅かったですよマスター。」 ミスターT「悪い悪い、このシナリオを作るのにも時間が掛かってな。それに追加した試合なども 新たに撮影しなければならない。今後も追加していくが、若干の遅れが出る事は了承 してくれ。」 ユリコY「了解です。」 他の面々と挨拶をするアマギHとユリコY。ロスレヴの彼らよりも明るく気さくで、やはり 土台となる本編が異なる故のものであろう。 マツミ「お久し振りですリュウジNさん。」 リュウジN「あ・ああ。」 普段とは違うリュウジN、どこかそわそわしている。傍にいるアフィに横腹を肘で突かれ、 ぎこちなくも改めて挨拶をした。 アフィ「何だよそれ、あたいの時は大見得切ってるのにさ。マツミさんや他の女の人の時は180度 変わったみたいに揚がっちゃって。」 リュウジN「慣れないんだよ・・・。」 マツミ「フフッ、向こうと全く同じですね。」 マツミのお淑やかにどう接したらいいのか分からない様子のリュウジN。普段から男らしさが 強いアフィは男性感覚で接しているようだが、マツミのような女らしさが出ている人物には シドロモドロである。 リュウジ「こちらの私はあまり異性とのコミュニケーションが優れないようで。」 リュウジN「仕方がねぇよダンナ、慣れないものは慣れないんだから。」 ロスレヴのリュウジは自然とマツミと挨拶を交わす。メアリスというしっかりとした妻がいる からか、その応対は実に真紳士的である。 マツミ「あら、こちらのリュウジさんも男前で。」 リュウジ「お嬢さん、私に惚れると怪我するぜ。」 冗談っぽく口説きだす彼。それを見たメアリスやウィン・ラフィナにどつかれるリュウジ。 こちらはこちらで大変であろう。 ミスターT「リュウジN達のストーリーはプロローグしか作っていないよな。ユキヤN達に限っては メインキャラの紹介しか作っていない。」 ユキヤ「まあ仕方がないでしょう。俺達の本編でもストーリーはできていても、各キャラの紹介は 手付かずのままですし。」 ミスターT「本来はストーリーを書く前にキャラの設定を作るのが定石だが、私の場合はストーリー を書いてからキャラの設定を作っているからな。」 本来の小説とは全く異なる作り方をしているミスターT。一部に限っては一切手付かずの ままで放置されているのもあるくらいだ。 ミスターT「でもあれだな、ミスターM氏の助言で先にキャラを作るという事から始めたからね。 今こうして660人以上がここに集えるのは、先にキャラを作っておいたからだな。」 ラフィナ「感謝していますよマスター。我々をこの場に集わせて下されたのは、貴方とミスターM氏 がいたからです。」 ミスターT「だな、彼には本当に感謝している。」 ミスターTが普段見せないぐらいに敬意の念を感じさせている。それほどまでに大きな存在の ミスターM。一体どういった人物なのかと、各々が想像を巡らしているようだ。 ミスターT「更に2人追加、となるか。」 暫くしてから再び専用手帳に書き込むミスターT。新メンバーが新たに作られた様子で、 他の面々は誰なのかと待ちわびている。 デュシアT「マスター、今度は誰ですか?」 ミスターT「お前さん達に縁深い人物だよ。」 手帳に新しく書いた内容が黒いカードに反映し、直ぐさま2人のファイターが召喚された。 今回はデュシアT達所属の伝説の秘宝ウインドブレイドから2人、トーマス=ラインバルト とウォード=アルーゼント。どちらもある人物に似ている。 デュシアT「うぁ〜、トーマスLさん!」 エシェムF「ウォードAさんも。」 トーマスL「うぉ〜思いっ切り暴れられるぜ!」 ウォードA「相変わらずですな。」 トーマスL、メルアの夫・ターリュやミュックの父のトーマス=シェイレイックと殆ど同じ。 またウォードA、こちらはレジェレヴのウォードと殆ど同じである。 しかし性格は全く異なり、トーマスLは超熱血漢でウォードAは慎重派に近いだろうか。 トーマスSは物腰で優しいタイプ、ウォードは紳士的なタイプ。 キャラクターは流用でも、性格までは絶対に似ない部分がオリジナルと言い切れる。 ミスターT「まだ続くぞ。」 更に専用手帳に書き込む。直ぐさま黒いカードに反映され、今度は5人の人物が現れた。 人物はメカノイドから登場でユウ=ミネヤマとアイ=シロサキの双子と、ユウ=ニシジマと アイ=ニシジマという双子のペアである。 男一匹はぐれ旅からは熟女のミチコ=スズキが追加された形になる。 ユキヤN「今度は妹達ですね。」 本編で彼の実の妹であるユウNとアイN、そして言わばサイボーグのユウMIとアイS。 どちらも位置付けはユキヤNの妹達である。 ユウMI「マスターありがとう!」 アイS「頑張っちゃうよ!」 ユウN「本編ではいないのに、わざわざありがとうございます!」 アイN「兄さんと一緒に頑張ります!」 時代は違えど、この双子の明るさはターリュとミュックに匹敵する。本当に幼いという風格が 漂っている。 ミチコ「あら、またお会いしましたねリュウジNさん。」 こちらは年配の女性である。位置付けではロスレヴのデェルダに似ているだろう。彼女の 登場で、相変わらずアタフタするリュウジN。 リュウジN「あ・ああ、久し振りだ。」 案の定この調子だ。マツミの時と同じく、隣にいるアフィに横腹を肘で突かれる。 アフィ「ほんっとに情けないねぇ・・・。」 リュウジN「放っておいてくれ・・・。」 スムーズに会話ができるのはアフィのみ。言うなれば彼女がリュウジNの一番信頼を寄せて いる人物といえるだろう。 ミスターT「とりあえずこんなところかな。今のお前さん達の追加で、第23陣が完成に近付いた。 しかし全員が完成しない限り、新3陣営の面々は戦いには参加しないでくれ。」 ユキヤN「了解です。」 現れた新メンバーはその場でちょくちょく外見が変わる。会話をしつつもミスターTの微妙 な調整で変更箇所が反映されている証拠である。これでは本戦の流れに乗っても、調整で中止 になるのは言うまでもない。 ディーラ「マスター。自分達の陣営の追加メンバーは、第25陣以降ですよね?」 ミスターT「ああ、その通り。まずは新3陣営を確立させ、その後新3陣営も含めた追加メンバーを 登場させるつもりだ。というか、そうしなければ1000人達成は不可能だよ。」 一同は思った。ミスターTは何が何でも1000人作成を行うつもりだと。このペースなら 早い段階での1000人達成が確実である。 リュウジ「管理大変じゃないですか?」 ミスターT「何を今更という発言だな。」 リュウジの一言に苦笑いで応対するミスターT。もはや彼の行動を止める者はいないだろう。 目指すは未到の1000人作成。その先には何が待ち構えているかは分からない。 だが一同は直感する。自分達もその中の1人であるという事だ。自分達が存在してこそ、 彼が追い求める未到の1000人作成が完成するのだと。 その後、各試合の打ち合わせを開始する面々。チャンピオン試合参加者を選ぶ面々と、通常 試合参加者を選ぶ面々。だが暫くして、一同がミスターTの行動を気になりだす。 先ほど以上に細かい設定を行いだしたのか、物凄い早さで手帳に記述しているのが窺える。 その作業効率は尋常じゃなく、目に留まった者を釘付けにしてしまう程だ。 試合参加者を決める事なく彼の作業を見入る一同。もう長い事見続けており、辺りには彼が 手帳に書き込む音やハンドコンピューターを打つ音が響くだけだった。 ミスターT「おいおい、静かだと思ったら何見入っているんだ。」 ライディル「いや・・・あまりにも行動が早過ぎたんで。」 やっと作業を終えたミスターT。完全に作業に没頭していたらしく、一同が見入っている事 すら気付かなかったようだ。 チェブレ「また新しい面々で?」 ミスターT「ああ、一同には悪かったが完成したよ。第23陣と第24陣が。」 デュシアT「やったー!」 ゼラエルG「フフッ、これで我々も参戦できる。」 彼の言葉を聞き、新3陣営所属の面々は大喜びをする。やっと試合に参加できると思っている ようであり、その表情は嬉しさに溢れ返っていた。 直ぐさま第23陣・第24陣の面々を出現させるミスターT。先に現れた面々も含めて、 改めて登場という形になる。 手帳に記述されている残りの面々を黒いカードに反映させ、直ぐさまその場に出現させた。 今まで面識がない、全く新しいメンバーがこの場に現れた。 ミスターT「改めて紹介しよう、新3陣営の面々とロスレヴ・フリハトの追加4人だ。自己紹介は 各々で行ってくれ。」 新たに追加された面々は今の状況を把握できていない。そこは先に登場した面々がフォローを している。 シェガーヴァ「マスター、これでメインメンバーは720人ですな。」 ミスターT「ああ。あと300人が揃えば、私の長年の夢が実現する。これには流石のミスターM氏 も絶句していたが。それだけ意議がある事なのが理解できるよ。」 使用前使用後も含めての面々。それだけでも720人というメンバーは絶対に揃わない。長年 追い求めて来た究極の頂への意欲が、ここまで彼を突き動かすのだろう。 ミスターT「ああ、ディーラ。試合は無理でも登場だけさせてもいいのなら、縁ある者を呼べるが どうする?」 ディーラ「マスター、お楽しみは最後まで取っておくのが世の常ですぞ。今後のメンバーは完成する まで、公開は控えてみてはどうでしょう。」 ミスターT「確かにな、了解した。第25陣・第26陣・第27陣が完成したら、新たに90人を この場に登場させるよ。」 既に次の面々の作成に取り掛かっているミスターT。今回はディーラから指摘があった通り、 作られて直ぐに登場という形は取らないようだ。今度は90人が一斉に登場するという形に なるだろう。 コウジ「海賊家業も面白いものだと窺っていますが。」 ハイン「いやいや、実際は総督軍に追われる身分。意外と厳しいものですよ。」 ラドル「まあ色々ありますが、ハインとは上手く戦っています。」 早速コミュニケーションを開始する一同。新3陣営の悪陣営はデュウバD率いる悪陣営と コミュニケーションを取っている。 こちらはロスレヴ系列フュチャレヴ所属のコウジが、本編で海賊船の船長を担っているハイン やヴィフェン・総督軍のリーダーであるラドル達と会話をしていた。 トムB「ダンナ方。俺達の活躍があってこそ、でしょ?」 ヴィフェン「ハハッ、それを言われたら何も言えませんよ。」 コーリス「マスターウェポンには縁の下の力持ちになってもらっていますしね。」 義賊団マスターウェポン。伝秘ウイブレでトムBが発足させた一団だ。本編で悪役となって いるゼラエルG達の軍勢と抗戦を繰り広げている存在である。現代で言えばレジスタンスと 言うべきか。 ウィン「マスター、まさかと思いますが・・・。こちらの女性は私をベースにしていますか?」 ウィンがミスターTに質問をする。指し示した相手は伝秘ウイブレの究極の秘宝である、 ウインドブレイドそのものだ。言い換えれば剣の守護神的存在であろう。 ミスターT「ああ、その通り。ウインドは伝説の秘宝ウインドブレイドの守護神だ。」 ウインド「よろしくお願い致します。」 今までに見た事がないぐらい丁寧な対応をするウインド。お淑やかさではメアリスやウィンの それを遥かに超えており、おそらく720人中最強であろう。 ユキヤ「ウインド嬢、自分が搭乗している機体名もウインドブレイドというのですよ。」 ウインド「まぁ、それはそれは。」 本編で通称ウインドの愛称で呼ばれているユキヤ。彼もまた現実世界に近い時代で、同じ武器 を使っているのである。 デュシアT「ウインドさんは聖剣と言うべきでしょう。となるとマスター、魔剣も作っても面白い かも知れませんよ。」 エシェムF「フフッ、面白くなりそうですね。」 ミスターT「そう言われれば確かにな。全ての物質で相反する存在があるのなら、聖剣と魔剣は実在 させても面白いかも知れない。考えておくよ。」 コミュニケーションを窺いつつも、新しい陣営の基礎作りを行っているミスターT。その彼に デュシアTが新しい企画を持ち出す。それに感銘する彼であった。 こちらはユキヤNを中心に、縁ある者が勢揃いしている。学園ストーリーさながら、その 出で立ちは学生そのものである。 ユキヤN「まさかナツミYUさんが格闘家とは知りませんでしたよ。」 ナツミYU「いや、今さっきマスターから告げられた設定なんだけどね。」 ナツミYU。本編ではユキヤNやウィンNが通う学校の校長を担う。その傍ら己を鍛える事も しており、年齢に似合わず行動はパワフルである。 アマギH「俺もそっち系の流れは組んでるぜ。」 ユリコY「貴方の場合は喧嘩上等でしょう。格闘家と言うよりはプロレスの方が似合うわよ。」 アマギH「ハハッ、違いない。」 アマギHはロスレヴ系列のアマギとは異なり、とにかく行動派でよく喋る。しかも根っからの 熱血漢で、恐ろしいぐらいに肝っ玉が据わっている。 ユリコYもロスレヴ系列のユリコとは全く異なる。この猪突猛進のアマギHを簡単に抑制が できる力を持っている。 ミスターT「設定では殆ど平凡な世界観だが、人工知能などが出現する点はファンタジーに近い。 本当に平凡な世界観はリュウジN達の世界かもな。」 リュウジN「ダンナ、そりゃねぇですぜ。」 アフィ「でもアンタの場合は平凡を通り越してるからねぇ。」 マツミ「フフッ、言えてます。」 リュウジN「がぁ〜、またそれかぁ・・・。」 近くでリュウジNやアフィが縁ある者と雑談をしている。そこにミスターTの会話が耳に 入り込んできたのだ。普段から熱血漢で猪突猛進の彼には、十分な起爆剤だろう。 だがアフィを中心に彼の起爆を妨げる発言が飛び交うのは、普段から慣れ親しんだ面々だから 成し得る技なのだろう。 流石のリュウジNも女性陣には頭が上がらない。反論したくとも言えないのが実情だった。 リュウジ「私ならどんどん口説くんだが・・・。」 こちらのリュウジは本来は女性好きだ。特に本編の世界観の流れを廃せば、無類の女好きとも 言うべきだろう。この発言にリュウジNに縁ある女性陣は、別の彼の行動に呆気に取られる。 そして直後にメアリスやラフィナにどつかれる始末である。 メアリス「あんたはもう・・・本当に女ったらしなんだから。」 ラフィナ「まあそれが父さんらしいけどね。」 リュウジ「女性に会ったらまずは挨拶と口説き、これは野郎として最低限のマナーだよ。」 本編の世界観から開放された彼はこのような人物なのか、リュウジを知る面々の誰もが思う。 普段のクールな一面はどこへやら、女性一途な性格へとなっていた。 ゼラエルG「これでようやく参戦できるが、既にリーダーはデュウバD嬢に担って頂いている。この 場合は貴殿らと共に戦えばよろしいかな?」 ゼラエル「もちろんだぜ。」 こちらは新3陣営の悪役がデュウバD率いる悪陣営とコミュニケーションの最中だ。ただで さえ悪役の人数が少ない悪陣営、ゼラエルG達の参戦は大きなものだろう。 また位置付けから悪役のビィルガ達も共に参加している。役割をになっていない今は、彼らは 本当に大人しい存在である。 ガルグ「作戦考案ならお任せを。こう見えても参謀などを務めている次第ですから。」 デュウバD「あ〜、それはありがたいよ。私も考えるのはどうもねぇ。リーダーとしてはまだしも、 戦略などの類はてんでダメだ。」 本編では軍事国家を陰から動かしている宰相である。表舞台はゼラエルGが、裏舞台はガルグ が担っている。このタッグだからこそ、デュシアTやトムB達が苦戦するのだろう。 ミスターT「ああ、真の悪役をもう1人追加するよ。」 突然ミスターTが語り出す。その内容に悪陣営の面々は驚愕した。 手帳に既に記述済みなのか、直ぐさま黒いカードに反映される。その場に現れたのは、出で 立ちからデュウバDに殆ど酷使していた。 ミスターT「彼女は完全なオリジナルだ、起源といえばデュウバDだろう。名前はレイスB。」 レイスB「よろしくお願い致します。」 外見から判断する限りはお淑やかな女性である。しかし真の悪役と銘打っているからには、 デュウバDのように豹変する性格の持ち主なのだろう。 ミスターT「それとビィルガ陣営にも6人追加する。明らかに戦力不足だからな。」 更に手帳に書き込み、黒いカードに反映。その場に6人の人物が現れる。どこにでもいそう な平凡とした人物だ。男性が4人、女性が2人である。 ミスターT「ヴェルザス・セオスバール・デュゲルセス・フィルビア・フランジュ・ネイシェルだ。 戦闘力はビィルガ達より前後するだろうが、メンツが増えるのはいい事だからな。」 ヴェルザス「以後よろしく。」 セオスバール「よろしくお願いします。」 本当に平凡な6人だ。代表してヴェルザスとセオスバールの2人が応対する。 しかし創生者のミスターTが作り上げた人物だ、どんでん返しが繰り広げられる事は言う までもない。 ミスターT「それと6闘士を8闘士に増やす。追加メンバーはユキヤTWとウィンTWだ。ロジック は先方6闘士と同じ、専ら火消しを担ってもらう。」 語りながら手帳に記述、黒いカードに反映させるミスターT。直ぐさま指摘されたユキヤ TWとウィンTWである。出で立ちはオリジナルの人物より異なるが、スキルロジックが変更 されている。戦闘力はかなり強いだろう。 ユキヤTW「闘士といっても、専ら6人の抑制がメインになりそうですが。」 ウィンTW「フフッ、そうだね。」 6闘士の少女達より断然大人である2人。ユキヤTWが述べた通り、他の6人の抑制係として 動くのが役所になりそうだ。 ミスターT「で、最後に1つ。」 ゼラエル「まだいるんっすか?」 ミスターT「いや、こちらは勢いで作ったのだが。出すかどうかは考えている。」 手帳を確認しながら述べだすミスターT、その発言に一同は驚き続ける。しかし渋っている 様子が窺えた。 ビィルガ「マスター、相手は一体誰なんです?」 ミスターT「名前だけ告げておこう。不の感情に囚われたディルヴェズDとメルシェードTだ。」 メルシェードTの不の感情というのは、恐怖の暴君そのものなのだろうと一同は直感。しかし ディルヴェズDの不の感情は理解ができずにいた。 ミスターT「完全な勢いで作ったのでな。召還すれば直ぐにでも呼べるが、あまり面白くなくなる 可能性もでてくる。」 シェンヴェルン「位置付けはどちらですか、こちら側かビィルガ氏側か。」 ミスターT「そこなのだよ、問題があるのは。お前さん達は役割上、ヒールを徹底的に演じている。 しかしディルヴェズDやメルシェードTの役割は、普段から不の感情に囚われている。 つまりデュウバDやビィルガ達以上に悪役という事になるかもな。」 演じ切る以前にヒール状態のディルヴェズDとメルシェードT。ともなればデュウバD陣や ビィルガ陣には全く所属しない存在となる。言い換えれば第3の悪陣営の誕生であろう。 レイスN「マスター、そうなると私の場合も不の感情に囚われている事になりますよ。」 ミスターT「確かにそうだが。」 レイスNの存在、本編では不の感情に囚われて悪役となる。殆ど2人と大差はない。しかし 普段から不の感情を抱くのなら、本編などの話からは完全に反れている。 ビィルガ「マスター、私達には構わずにデュウバD陣営に追加を。」 ポーレス「こう見えても我々だけでも何とかやっていけますよ。」 ミスターT「ふむ、なら独立させた方が無難か。第3の悪陣営という事にしよう。無論、どちらの 勢力にも荷担しない完全なアウトローだ。」 そう語ると手帳に記述してある2人を黒いカードに反映させ、その場に出現させた。外見は オリジナルのディルヴェズとメルシェードと殆ど変わらない。しかし衣服が暗すぎである。 極め付けはその表情であろう。2人とも深紅の瞳に切り立った目元、悪陣営の面々の表情 よりも厳しいものである。そして現れてから一言も口にしない、徹底的にヒール思考である。 ミスターT「まあ、後の行動は任せる。一同を盛り上げる行動を頼む。」 ゼラエルG「了解。」 一同を代表してゼラエルGが応対する。瞬時に行動ができる部分を見ると、やはり軍隊を指揮 している人物だからこそ成し得る技なのだろう。 自己紹介を終えた一同は、再び各試合の打ち合わせを開始。チャンピオン試合参加者を選ぶ 面々は善陣営のメンバー、通常試合参加者を選ぶ面々は悪陣営のメンバーである。 ビィルガ陣営は新たに加わった6人を含めての、今後の方針を決めている。一同の妨害要素 として動くであろうが、それはしっかりと自分達の役所を演じている証拠である。 そして予測不可能なのがディルヴェズDとメルシェードTの2人だ。悪陣営のリーダー格で あるデュウバDやレイスB、イレギュラー要素のビィルガ陣営よりも不明な部分がある。 特に役割を演じるという概念がない事から、2つの悪陣営以上に手が付け難い存在であろう。 新たに動き出した一同を尻目に、ミスターTは追加の面々の作成へと移っていた。その他の 面々を除く、今現在集っている720人の追加である300人。この人物達が出揃った時、 新たな局面を迎えるのであろう。 第16話へと続く。 |
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