アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜
    〜第1話 オールスター〜
    話を進める前にバックトークの詳細を話さなければ。

    ナレーターと真のGMは同一人物だが、全く別物と捉えて貰いたい。ナレーターは完全に
   第3者扱いで、真のGMはキャラクターとしての存在となる。
   専らナレーターが進行を司る事になるが、あくまでも主人公はアルエキファイタの面々だ。

    では本題に移るとしよう。

    全てのロストナンバーレイヴンズに属する人間が集結。それは時を超え、ただひたすらに
   肉体での戦いの頂点を目指すべく戦う。
   レイヴン伝統の家系の者・レイヴンを志し彼らに賛同する者、そしてそんな彼らに敵対する者
   もである。
    また全てのフリーダムハートファイターズに属する人間も集結。こちらはロスレヴと異なり
   大まかな世紀の流れはない。
   こちらも味方と敵に分かれて戦っている。ACというロボットこそ存在しないが、その分超越
   した魔法や錬金術などの力が存在している。

    だが両陣営とも目指す場所は同じ。それは果てしなく続く永遠の闘争である。

アマギDA「能書きなげぇぞ貴様〜!」
    早速もアマギDAやその他の面々はキレ気味の様子。戦いでしか己の存在を顕せない彼らに
   とっては、この前書きは苛立つものだろう。
   コミュニケーションの方は不得意だが、その分戦いに関してはスペシャリストだ。
ゼラエル「俺達を集結させて何をやらせるつもりなんだ。」
ベロガヅィーブ「その前にここの責任者は誰なんだよ。」
マイレフ「纏め役がないのなら俺達で勝手にやらせて貰うぞ。」
真のGM「まったく・・・せっかち過ぎて困りものだな。ナレーターと真のGMを司る私は・・・、
     そうだな・・・ミスターTとでも名乗っておこう。」
    皆一同を生み出したミスターTだが、真のAC操作や真の魔法の理などは全く理解できて
   いない。というかどれも実際は架空の世界によるもの、当たり前といえばそれまでだが。
ミスターT「そうそう、私が直接動いては面白みがなくなる。ここは公平にジャッジを下す表のGM
      を召喚するとしよう。」

    ミスターTが会話を終えるや否や、辺りが暗くなり静まり返る。不思議と霧が出てきて辺り
   を包み、不気味な青白い色が前方に現れる。
デア「誰か立ってるぞ。」
   デアが語る通り、青白い色の先に誰かが立っている。黒い帽子・黒いコートを纏い、まるで
   墓場の主のような出で立ちだ。
リュウジ「まさか・・・野郎が伝説の・・・。」

    デッドマンの類似人、ヴォリス=ザ・ジャッジメントである。

全員「偽者かいっ!」
    伝説の墓堀人の偽者だと知った全員はその場にずっこける。これもお笑いでは在り来たりな
   一場面である。
ユウタ「俺達お笑いのネタにされてるぞ・・・。」
ミスターT「まあそう言いなさんな。私の手駒と言えば失礼だが、彼が今後の全権を担う管理者だ。
      手招きやコネなどには一切の応じない、無論私もそうだ。それはこの命を賭けて保証
      しよう。」
フォルヴォルス「なら自由に戦えるという事だな。」
ミスターT「だが見る限り明らかに卑怯極まりない行為などに走り出した者。その者にはヴォリスと
      もう1人の裁定者によって裁かせてもらう。」

    青白い色が一変して朱色に変わり、その先から1人の人物が現れる。
メルア「ちょっとマスター、どうして私と全く同じ登場の仕方なのですか?」
ミスターT「GMとしてお前さんのコピーを作らせてもらった。無論完全なる人間でしっかりとした
      人格を持っている。」
トーマスS「何でまた妻のクローンを?」
ミスターT「お前さん達全員を作っていく前の最初の段階にテストバトルを行った。当然エキプロを
      全く知らない最初の段階だ、試行錯誤もあり強さはバラバラだった。そして第1陣の
      ロイヤルランブル行った時にな、あまりにもメルアが負けすぎていたので強化を施した
      訳だ。無論プラスではないぞ。」
ターリュ「つまり・・・単純に強い、と?」
ミスターT「そう言ってしまえばそれまでだがな。しかしロジックを変更したメルアは無類の力を
      発揮している。ほぼ全戦全勝するほどの実力を持った訳だ。当の本人が一番理解して
      いるだろう。」

    もう1人のGM、その名はメルア=ザ・アルティメットでもしておこう。

全員「何ら本人と変わらないじゃないかよ。」
    案の定ブーイングの嵐である。まあこれも流れの醍醐味であるが。しかし油断すると瞬殺
   されるのは言うまでもない。
ミスターT「2人には容赦はするなとも言ってある。思う存分戦うのはいいが、姑息な真似はしない
      方がためだぞ。特にそこのRAWテーマ命のメンツ陣。」
RAWテーマ命陣「何で俺達だけなんだよっ!!!」
    先ほど以上のブーイングの嵐である。自分達の行動を否定されたと勘違いされた一同。当然
   怒るのは言うまでもない。
ミスターT「お前さん達はヒール趣向街道まっしぐらじゃないか。リングの下からイスやテーブル、
      他にはハンマーや鉄階段を使ったり。特に一部に流行のナックルパンチを繰り出して
      いるじゃないか。」
ナックルパンチマニア「あれは拳に神が宿ったのだよ。」
ナックルパンチマニア以外全員「な・なんだってー!」
    自慢気に語るナックルパンチマニア。今度はナックルパンチマニア以外全員からの壮絶な
   ブーイングが巻き起こる。
    実際にランク付けする際にこの技で屠られた面々は数多く、苦い思い出が脳裏を過ぎって
   いる事だろう。威力としてはF−5やチョークスラムなどには遠く及ばないが、これでKOを
   食らった時には屈辱的な思いをする。

ミスターT「とにかく、ヴォリスTJとメルアTUが今後のGMを勤める事になる。タイトルなどを
      狙いたい場合などには相談するんだ。」
ライア「そもそもタイトルって何のタイトル?」
マイア「私達が作られたのは勢いで、でしょ?」
ミスターT「ここにも伝説の男が存在する訳だが、それは私ともう1人のGMであるミスターM氏に
      しか分からない事だ。気にするほどじゃない。まあいきなり言われても難しいだろう
      から、ここは1つ余興を持つとしよう。」
    そう語るとサポートのヴァスタールとヴィアシールがが登場し、大きなモニターが一同の
   前に運び出されてくる。既に電源は点灯済みで、画面はブルーのままであった。

ヴォリスTJ「ここから進行役に、俺とメルアTU嬢も担当するぞ。」
メルアTU「第1戦はフリーバトルです。試合形式はバトルロイヤル、参戦人物は先ほど挙げられた
      RAWテーマ命面々です。」
    どっと歓声が巻き起こる。それは指し示された30人の該当レスラーだ。しかし浮かない顔
   をしている3人がいる。エルディルP・バレヴP・チェブレPである。
3人「何で俺達だけ・・・。」
ミスターT「申し訳ない。実際にRAWテーマを使われている人物を集結した所33人いたのだ。
      だがバトルロイヤルを行える人物は30人まで。ミスターMと悩んだ末に選んだ結果
      なのだよ。」
   とりあえず納得する3人。しかし試合を行えないのは事実。戦いこそが己の存在意義の面々に
   とっては、この現実は非常に厳しすぎた。
ミスターT「だが安心してくれ。しっかりと今後試合を組む事にする。しかも他にもRAWテーマを
      使う面々はいる。今回は先発隊に加われないという意味合いに過ぎないからな。」
   この3人はオリジナルの影の存在、言わば負の人物でもある。メインキャラが栄えれば彼らも
   嬉しい事であろう。表裏一体の存在は他にも存在する。
リュヴス「私とリュヴスDとがそうですね。」
チェブレP「そりゃぁ確かに・・・、だけどもなぁ・・・。」
ミスターT「先発33人の中で異色の存在。悪ではあるがどちらかといえば中立に近い。ストーリー
      では感情がなかったが、今のお前達の感情はロスレヴ面々と通ずるものがある。」
ミュック「そうなると私達の仲間だぁ〜。」
   嬉しそうにミュックやターリュが彼らを歓迎する。2人は悪は徹底的に攻めるという一面は
   持つが、無心のコミュニケーションを取らせればそういった概念は払拭される。これが2人や
   その他の面々の強みであろう。

先発30人「げっ、てめぇらずるいぞっ!」
    直後悪途まっしぐらの先発30人が3人にブーイングを浴びせだしている。どうやら3人の
   処遇に憧れの一念を抱いたようだ。
ミスターT「何だ、お前達も真のロスレヴに入隊したいのか。」
先発30人「当たり前だろっ!!!」
   この発言の直後、今度は先発30人以外から今までにない大ブーイングの嵐である。それは
   正に嵐の如くである。
    まあ当然であろう。ストーリー側では悪の限りを尽くした面々である。この場ではその一念
   はなくとも、毛嫌いされているのは言うまでもない。
ミスターT「フフッ、これは意外な発言を聞けたものだな。これに近い面白い内容の逸話がある。
      “ロスレヴ入隊の基準は、トップ陣営と戦い勝利せよ”。過去にミスターMが定めた
      定義だ。当初は大笑いしていたが、今となってはルールとして通用するだろう。」
    この発言を聞いた直後、仲間に入れろと懇願した先発30人はシンと静まり返る。当たり前
   であろう。いくら自分達が強くとも上には上がいる。
   特に現・統一王者のメルアを筆頭にリュウジなどを含めたトップレスラー。サシで勝負した
   場合勝利できるレスラーは僅かしかいない。
    トップと互角に戦えるレスラーがいるとすれば、ベロガヅィーブやゼラエル・ゴリアッグ・
   リルザーぐらいであろうか。
ミオルム「勝てないように設定したのはあんただろうがっ!」
ミスターT「それを言われては何も言えないがな。だが既にスキルは決定している。諦めてくれ。」
   苛立ちを隠せないミオルムとフューリー。そんな中、メルアJがとある条件設定を語りだす。
メルアTU「勝てないといっても、一定ダメージを与えれば勝利という条件もなくはないですね。」
ヴォリスTJ「ふむ。ボディを黄色及び橙色にする、といった条件ものか。しかしこの条件設定は
       非常に難しく厄介だ。実現は厳しいと思うが・・・。」
メルアTU「そうだわ。マスター直々に操作されたスペシャルレフリーなどを駆使した方法ならば、
      絶対にできないとは言い切れませんよ。」
フューリー「何だよ、手段があるなら先に言ってくれって。」
ミスターT「話の途中で突っ込みだしたのは、どこの誰ですかね。」
   そう語られるとミオルムとフューリーは俯き赤面する。当事者はこの2人であるからだ。
    しかし新たな戦い方法が編み出されたとあって、先発30人の面々は嬉しそうである。どの
   ような形であれ、ロスレヴやフリハトの面々と戦えるのは光栄のようだ。
   ヴォリスやメルアJが持ち出した条件付き試合形式であれば、強さなどは一切関係はない。
   寧ろ運の要素が大きく関係するであろう。

ミスターT「まあ今は先発30人の戦いを行おう。」
メルアTU「了解です。試合は30人バトルロイヤルですね。メンツは次の通りです。アマギDA様
      ・デア様・ルボラ様・デヴィル様・ゴリアッグ様・スカーレット様・レイスD様・
      ブレナンD様・シェガーヴァH様・フィル様・フォーレ様・ヴェルン様・ベロガ様・
      ゼラエル様・リルザー様・ミオルム様・メルディ様・タシェール様・ガーゴイル様・
      ライガス様・ランドック様・ジェイア様・ドゥレイム様・ドルク様・ヴィルグ様・
      ヴィシュ様・フューリー様・ミッシェル様・ボブ様・フィデュア様です。」
    名を挙げられた面々に緊張が走る。余興とは言っても戦いには変わりはない。戦闘に命を
   賭ける彼らにとって、戦いにはいつも全力投球であるようだ。
ヴォリスTJ「試合場所は、ロイヤルランブルリング。設定変更が出来ないのでご了承のほど。
       それと名前は略称だ。何分長い名前が混同し、表に収まらなかったのでな。」
アマギDA「ほほ、トップに名前が飾られてるじぇ。」
ミスターT「登場順番はランダムだからそのつもりで。それに続編であるエキプロ6とは違い、一瞬
      で落とされるエキプロ5ロジック。完全に運が絡む試合だぞ。」
ゼラエル「わかってらぁ!」
   徐に用意されたリングへと向かう先発30人。その他の面々は観客席側からの観戦となる。
ミスターT「当然場外乱闘はご法度だからな。起こした場合はヴォリスとメルアJが審判を下す。」
   波乱の幕開けになりそうな予感がするが、そんな不安は一同の闘気と熱気に掻き消される。

    第2話へと続く。

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