アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜
    〜第2話 タッグトーナメント〜


RAWテーマ命陣・30人ロイヤルランブル登場+試合動画

    (余興ロイヤルランブル終了)
    RAWテーマ命陣先発30人ロイヤルランブルはベロガヅィーブが勝利した。しかし殆ど
   漁夫の利を用いての戦いだったため、有利と言えばそれまでだが。
メルアTU「ベロガヅィーブ様には第1回ロイヤルランブルチャンピオンベルトを贈呈します。」
   歓声に沸く一同。先発30人を代表してベロガヅィーブがチャンピオンベルトを受け取る。
   直ぐさま自分の腰にベルトを巻き付け、アピールをしだすベロガヅィーブ。
    また特別賞もベロガヅィーブが取得した。7人最多撃破数を行ったのは、幸運に恵まれた証
   であると同時に、漁夫の利を用いただけではないという現れである。
メルアTU「タフガイベルトとなりますね。おめでとうございます。」
   再び歓声に沸く一同。タフガイベルトを受け取り、腰に巻くベロガヅィーブ。2つのベルトを
   持ち非常に嬉しそうだ。
ミスターT「とまあこのようなバトルとなる。それと今現在での最大人数660人ともなれば、全員
      が一気には戦えない。よって個別にチーム分けなどをするのでそのつもりで。今後も
      追加メンバーが増えていくが、今はこの陣営で続けていくとしよう。」
ヴォリスTJ「一旦休憩にする。次のバトルに何時呼び出されても大丈夫なように、心構えだけは
       常に持ち合わせるように。」
    一同休憩に入る。別室ごとに分けられた室内へ案内役のヴァスタールとヴィアシールを先導
   に、660人全員が向かいだす。
   補足だが一部屋30人、合計22部屋となる。これは作成した陣営別に分けていると思って
   いいだろう。

    GM控え室ではミスターTを筆頭にヴォリスTJ・メルアTUが今後の方針を決めていた。
   GMという存在はよく憧れると思われがちだが、全運営に携わらなければならない。レスラー
   の管理など多岐に渡るこれらは、尋常じゃないほどの労力だ。
   ただ単に戦いだけを行える660人は、ある意味幸せの存在なのかも知れない。
ヴォリスTJ「次は何の試合を?」
ミスターT「そうだな。とりあえずタッグトーナメントを行おうと思う。初会はロイヤルランブルで
      戦いのイロハを教えたので、後は各々が発展すればいい。今度からは本格的な戦いに
      なるだろう。」
メルアTU「合計何チームにしますか?」
ミスターT「今回は9チーム、合計18人だな。」
ヴォリスTJ「了解。」
   今後の試合形式の内容を書き留めるヴォリスTJ。メルアTUも同じく書き留めていた。
ミスターT「ああ、第10陣のお前さん達は660人に含まれるぞ。別名のお前さん達が表のGM
      として動いて貰う事になる。」
メルアTU「表・・・、となると裏のGMも存在するのですか?」
ミスターT「ああ、別に2人GMとして召喚する。」
   ミスターTが語った後、2人の人物がGM控え室に入ってくる。どちらも第10陣に所属する
   人物と全く同じであった。
ミスターT「お前さん達と同じ第10陣のレスラー、ディルヴェズとヴァルラームのスキル改良型。
      もちろんお前さん達2人も彼らと同じスキルロジックを有しているぞ。」
ディルヴェスTF「マスター、日頃から色々とありがとうございます。」
ヴァルラームTS「私達もお役に立てるとは思いませんでした。」
ミスターT「表のGMはヴォリスTJとメルアTU、裏のGMはディルヴェズTFとヴァルラーム
      TS。本来は第10陣のオリジナルを抜擢しようと思ったのだが、彼らは既に660人
      の中に含まれている。660人に含まれない存在は必要だからな。」
    ヴォリスTJとメルアTUよりも前に考案されたディルヴェズTFとヴァルラームTS。
   存在感は前者2人よりも大きい。実力は全く互角と言っていいだろうか。
   お互いに握手を交わす4人。身体は異なれど、原点は同じ志を持っている。
ミスターT「行動のGMに不動のGMという所か。ヴォリスTJとメルアTUが動いている時は、
      火消しの役に担ってもらう。それまでは司会運行以外にも各々鍛錬を忘れずにな。」
ディルヴェズTF「了解です。」
ミスターT「さて、行動を開始するか。チーム別に分けるのは、志願者に実際に登場して貰ってから
      にしよう。」
   会議を終える5人のGM。その後控え室を出て、会場へと向かって行った。

    控え室で休憩を取っていた660人全員が再び集結しだす。先発バトルロイヤルを行った
   RAWテーマ命陣も疲れを知らずといったようにその場に馳せ参じている。
   既にタッグトーナメントの打ち出しはサポートのヴァスタールとヴィアシールによって伝え
   られており、会場は熱気に包まれていた。
ベロガヅィーブ「よし、俺とゼラエルとで組むとしようか。」
ゼラエル「おおっ、もちろんやるぜ。」
    疲れを知らない必殺ナックルパンチ組。数々の猛者を屠ってきた一撃必殺技。卑怯に近い
   攻撃ではあるが、その威力は折り紙付きだ。
   案の定2人が参戦すると聞いた他の面々からブーイングの嵐である。
ファナW「母さん、組みましょうか。」
エリーデ「フフッ、いいわよ。」
    こちらはムーンライン親子ペアとなる。どちらもメルアと同等のロジックを備えるので、
   なめて掛かると痛い目を見るのは言うまでもないだろう。
ライア「お祖母さん、一緒にどうですか?」
レイス姉「OK。」
    こちらは世紀を超えての親子であり、祖母と孫のペアである。戦闘力は中核ではあるが、
   それでもやる気は誰よりも強いだろう。
ミュック「姉ちゃんやろうじぇ!」
ターリュ「おうよ!」
    この2人は放って置くと何をしでかすか分からない。しかしトリッキーな動きは意外なほど
   の強さを見せる。油断すると痛い目を見るのは目に見えている。

ヴォリスTJ「今の所、ペアに名乗りを挙げたのはこの4組のみだ。残り5組あるぞ、率先してペア
       を組んで名乗りを挙げてくれ。」
    ヴォリスTJが参加者を募るが、なかなか名乗りを挙げない。まあ実際先ほど顔を合わせた
   面々だ、即興で組むのは難しいものがあるだろう。
ミスターT「まあ時間は沢山ある、ゆっくりでいいから確実に決めてくれ。」
   一服しながらミスターTが語った。息抜きかと思われるが、傍らではコンピューターを使って
   今後の試合などを考案している。

ライディル「マスター。皆がペアを決めている時の余興に、トリプルスレットバトルを行いたいの
      ですが。」
ミスターT「企画持ち込みで時間を稼いでくれるのはありがたい。相手は誰かな?」
ライディル「サーベン氏とチェブレ氏です。」
サーベン「うぉー兄貴、ありがてぇ!」
チェブレ「腕相撲だけでは色がないよな。やはり肉体美でのぶつかり合いこそが華を咲かせるもの。
     喜んで受けまっせ!」
    物凄く盛り上がる3人。本編小説では日頃から格闘などを行っているという設定はある。
   しかしどの様なものまでかは分からず仕舞いだ。この戦いがそれを指し示す事であろう。
エイラ「ライディル様。トリプルスレットバトルでは直ぐ終わってしまうでしょう。私もお手伝い
    しますよ。」
リタナーシュ「いいねぇ、あたいもやろうかな。」
リーア「はいはい〜、私も参戦するわよ〜。」
    更に物凄い事になりそうである。メルアの遠い未来の孫であるエイラを筆頭に、巨漢曰く
   巨女に相応しいリタナーシュとリーアが参戦を表名。
   6人全員が身長200cmを超えているというスーパーキャラクター。これは別名巨人対決、
   本命バトルでもあるだろう。
メルアTU「では試合を発表します。試合はイリミネーション・タッグ、形式はトルネード6マン
      タッグ3対3。タッチによる交代はありません。KO・ギブアップ・DQはあります。
      リングセレクトはジャッジメント・デイです。よろしくお願い致します。」
   意外な戦闘が実現した。この対決はタッグトーナメントの参加者が集まるまでの時間稼ぎで
   ある。6人には失礼だが、本命の戦闘の基礎であるタッグ決めを行う間には充分であろう。
ヴォリスTJ「ではライディル殿・サーベン殿・チェブレ殿と、エイラ嬢・リタナーシュ嬢・リーア
       嬢はスタンバイを頼む。」
ミスターT「観戦するのはいいがしっかりと本命のタッグ選抜を決めるんだぞ。」
   一応催促するミスターT。他の面々はこのスーパーバトルに興味心身で、心ここに在らずと
   いった状態だったからだ。
   ヴォリスTJに挙げられた6人のレスラーはサポートのヴァスタールに案内され、直ぐさま
   作られたジャッジメント・デイのリングへと向かっていった。


余興・イリミネーションタッグ登場+試合動画

    (余興イリミネーション・タッグバトル終了)
    挑戦者であるエイラ陣の方が圧倒的火力で勝利をもぎ取った。ライディル陣に付け入る隙を
   与えず攻め続けたのが勝利の要因であろう。
ミスターT「見事としか言いようがなかったな。特に一番印象深かったのは、敵味方関係なしに攻撃
      しだした頃だな。」
6人「お恥ずかしい限りです・・・。」
ミスターT「まあ何にせよ勝利には変わりはない。ライディル達も不満はあるまい。」
ライディル「俺達は戦える事にこそ意義があります。エイラ嬢達には感謝していますよ。」
   試合後のリスペクトをしっかりと行うライディル達。エイラ達に握手を求め、彼女達もそれに
   応じる。他の面々から拍手喝采が巻き起こるのは言うまでもない。

ヴォリスTJ「マスター、タッグ選抜が決まりました。」
    タッグ選抜が決まったようである。どうやらライディル達の戦闘が終わった直後に一気に
   集まったようで、他にも参加者が大勢いたようである。
ミスターT「ようやく決まったか。では対戦カードの発表を頼む。」
メルアTU「次の通りです。ゼラエル様とベロガヅィーブ様・ファナW様とエリーデ様・ライア様と
      ミナミムラ様・ターリュ様とミュック様・ゼラン様とベラン様・エリシェW様とナイラ
      様・トムM様とトーマスC様・トーマスK様とリュウジ様・メルア様とマリア様、この
      9チームとなります。」
ミスターT「凄まじいタッグだな。これはいい戦いになりそうだ、大いに戦ってくれ。」
   サポートのヴィアシールが大型モニターを持ってくる。そこには今挙げられた対戦カードが
   示されていた。
マイア「ところで、対決はどう選ぶの?」
ミスターT「抽選方法だがサイコロ2つを使った方法だ。イカサマなどしないから安心してくれ。」
   そう言うとジャケットのポケットから2つのサイコロを取り出す。ミスターTはそれをマイア
   に手渡した。
ミスターT「先方から奇数と偶数といった形でチームを区切る。1・3や2・4といった方法だ。
      その後それらに2つのサイコロで出た数値を振っていく。数値が低いチームが初陣と
      なり、多いチームは終陣となる。低い3チームを1で次が2、そして最後の多いチーム
      が3だ。数値が重なったチームについては再度サイコロを振り、数が少ないチームが
      選ばれ多いチームは下げられる。本来は無差別で決めるつもりだった。だが公平にする
      には運が絡むサイコロの方がいいと思ってな。文句はあるまい。」
   実にシンプルで古いやり方だと一同は思った。しかし運の要素は最大の武器であり安心感も
   持てる。
ミスターT「さて、まずは先方選抜試合だ。メルアTU、詳細を頼む。ちなみにカード選抜は既に
      済ませてある。今話した公平なサイコロ形式のクジだ。」
メルアTU「では予選に関して述べさせて頂きます。試合はハードコア、形式はトリプルスレット・
      トルネードタッグ2対2対2。KO・ギブアップです。」
ヴォリスTJ「第1バトルはファナW嬢とエリーデ嬢・ターリュ嬢とミュック嬢・メルア嬢とマリア
       嬢。第2バトルはゼラエル殿とベロガ殿・エリシェW嬢とナイラ嬢・トーマスK殿と
       リュウジ殿。第3バトルはライア嬢とミナミムラ嬢・ゼラン殿とベラン殿・トムM殿
       とトーマスC殿。」
メルアTU「リングセレクトは次の通りです。第1はベロシティ、第2がノーウェイアウト。第3は
      サマースラムとなっています。」
ミスターT「呼ばれた者は指定された特設リングへと向かってくれ。直ぐに試合を開始する。それと
      試合結果は3バトル全てが終わってから報告するのでそのつもりで。」
    指摘を受けた選手達は新たに設けられたステージへと向かう。先程のイリミネーション・
   タッグで使われたジャッジメント・デイのステージが既に別になっている点が凄い。裏方の
   作業効率がいかに迅速かが窺える。


左側 予選第1・ハードコアバトル登場+試合動画
中央 予選第2・ハードコアバトル登場+試合動画
右側 予選第3・ハードコアバトル登場+試合動画

    (予選ハードコア・トリプルスレット・トルネードタッグ終了)
ミスターT「接戦となったな。カードによっては本気を出せず仕舞いで終わったチームもあるが、
      これも運だと黙認してくれ。」
メルアTU「結果報告です。第1バトル勝利チームは、ファナW様とエリーデ様。第2バトル勝利
      チームは、エリシェW様とナイラ様。第3バトル勝利チームは、ゼラン様とベラン様
      です。」
    一応勝利アピールをする3チーム。しかしこの後直ぐに本選ラダーマッチがある。本当に
   勝利のアピールをするのはこれを勝ち抜いてからであろう。
ヴォリスTJ「以上の呼ばれた面々は本選ラダーマッチがある。直ぐに特設ステージへと向かって
       くれ。」
メルアTU「一応試合形式を述べさせて頂きます。試合はラダーマッチ、形式はトリプルスレット・
      トルネードタッグ2対2対2。リングセレクトはスマックダウン・A、ルールなし。」
   呼ばれた選手達は再び設けられたステージへと向かう。先ほどよりも緊張した一同、この一戦
   でラダーマッチチャンピオンが決まるのだ。心境が自ずと窺えるだろう。

    第3話へと続く。

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