3rd 紅の堕天使
3rd
紅の堕天使

ネオ・アイザック、廃工場
「何か・・やな感じ・・・」
「・・・・・」
レーダーが機影を写す。
「敵か?」
「何者だ!?」
二機のACが姿を現す。
「・・・言われて答えるとでも」
「俺達はタロットofナンバーのレイブンだ!!お前らを潰す!!」
ナイトが大声を張り上げる。
「・・・・・・(こいつ・・・!!)」
「どうしたアビス?顔色悪いぞ?」
「お前・・・もう黙ってろ・・・」
「ち・・・ロキに知らせろ!!早く!!」
二機のうち灰色の重量型ACが遂行グレネードを放つ。
「うわ!!」
「喰らえ!!」
もう片方の青い中量型ACがピースのフォーティンテンペランス向かって地上魚雷を放つ。
「!」
「ちっ!世話のやける・・・。」
サーティーンデスがブレードで魚雷を切り落とす。
「サ、サンキュ!!」
「なかなかやるな、これならどうだ!!」
灰色のACが両肩からミサイルを二発、サーティーンデスに放つ。
「その程度のミサイル・・・!!」
二つのミサイルが分裂し、8発に分かれる
「しま・・!!」
「アビス!!!」
ナイトのセブンスチャリオットが迎撃ミサイルを撃ちだし援護をする。
だがそれはミサイルを半分にする程度だった。
「アビス!!自力で避けろ!」
「当然だ、貴様に言われんでもな!!」
ミサイルは壁に激突し、その壁を黒く変色させた。
「ちぃ!!」
「これで終わりだ!!」
「がぁぁぁあああーーー!!!」
灰色のACはブレードで片足を切り落とされバランスを崩し後ろに倒れる。
「・・・おのれ!!」
青いACが両腕からマシンガンを放つ。
「当たれぇぇーー!!」
「ちっ、この距離じゃ・・。」
「アビス!!どいて!!」
フォーティンテンペランスが腕から大量のミサイルを発射する。
「この程度!!」
青いACのマシンガンがミサイルを打ち落とす、が
「落ちろ!!」
その好きにサーティーンデスが接近し、ブレードがコックピットを貫く。
「!!」
そのままブレードを上に切り上げる、青いACは機能を停止し、その場で爆発した。
「・・・これで終わりか?」
(こんなものか・・・あっけないな・・・)
「!まだいる!!接近してる!!
工場の奥から黒地に赤の塗装が施され、軽量ACが姿を現した。
その右腕に持ったバズーカはサーティーンデスのコックピットを狙っていた
「・・・やってくれたな・・・。」
「・・・・・」
「死ね!!」
バズーカの弾がサーティーンデスの放たれる。
「この程度!!」
サーティーンデスの肩に搭載された特殊弾倉型ミサイルがバズーカを撃ち落とす。
「アビス!!援護する!!」
「・・・必要ない、俺だけでやる。」
「何言ってんだお前!?」
「基地へ帰れ!!こいつは俺の獲物だ!!」
ハンドガンがロキの機体を硬直させる。
「え・・・獲物って・・・何言ってんの!?」
「フッ、面白い・・・お前からやってやる!!」
再びバズーカの弾がサーティーンデスに発射される。
「こんなものが当たるか!!」
ブースターで弾を回避し、攻撃を再開する
「ハッ!!射撃じゃ埒があかんな!!」
ブレードをサーティーンデスに向ける。
「臨むところだ!!」
サーティーンデスもブレードを出す。
「死ねぇ!!」
ブレード同士がぶつかり、火花を散らす。
再び男がブレードを振りかざす、と同時にサーティーンデスがバックブースターを起動させる。
「もらった!」
「ク!!」
防御に移ろうとするが、間に合わずACのコアを切り裂く。
「・・・・」
だが、コックピット直前でブレードは止まる。
「・・・?何故斬らん?」
「・・・消えろ、今すぐ!!」
「・・・・?」
「アビス!?何言ってんだ!?」
「・・・フン、どういうわけかは知らんが、ここで俺を逃がせばお前は後悔することになる。」
「いいから失せろ・・・」
「久しぶりに中々面白い戦いだった、お前は俺の獲物だ・・・俺の名はロキ・・・よく胸に刻んどけ!!」
「アビスだ、生憎だが別にお前に興味は無い。」
しばらくの沈黙の後、ロキは去っていった。
「アビス!どういうつもりだ!」
「貴様等には関係ない。」
「関係無くないよ〜?仲間なんだからさ〜?」
「・・・貴様らを仲間と思ったことは無い、勝手に仲間呼ばわりするな!」
アビスは一人で輸送機に乗り込んでしまった
「お、おい!」
「待って〜」
続いてナイト、ピースが輸送機に乗り込み、輸送機が基地に帰還する・・・。
〜投稿者 アビスさん〜

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